素月と凧揚げ 05

ハングルと詩のある風景: 素月と凧揚げ 第5回

詩子アナ:参考になる絵か写真のようなものがあればうれしいのですが。

歌樽先生:では、日本の喧嘩凧祭りの様子を見ておきましょう。

詩子アナ:これは大変なお祭りですね。相手に糸を切られないようにしなくてはいけませんね。

第7問:答は3)切れにくさ、です。

歌樽先生:正解です。切れると凧が落ちるか、飛んで行ってしまいますからね。切れにくくしたり、相手の凧糸を切るために糸にガラスや剃刀の刃のようなものを膠(にかわ)で塗り付けることもあったようですが、最近は鉄粉を糸に塗り付ける方法も取られているようです。

詩子アナ:凧を揚げるというのは大変なことなんですね。

歌樽先生:「けんか凧」は「끊어먹기:凧糸切り」というのですが、喧嘩凧は特に大変ですね。

詩子アナ:ほかに凧揚げについて何か書かれていますか。

歌樽先生:厄除けのための凧揚げ行事の説明があります。

第8問:では、この行事は陰暦の何月に行われるでしょうか。

1)1月  2)2月  3)3月  4)4月

詩子アナ:陰暦の1月にする行事はたくさんありますね。

歌樽先生:1月は特に多いですね。旧正月を祝うだけでなく、15日は「대보름(大満月)」ですから、「지신밟기(地神踏み)」「달맞이(月見)」「다리밟이(橋踏み)」など行事満載です。

詩子アナ:先ほどの凧揚げの民俗画では雪が降っている景色が多かったので、1月か2月なんだと思いますが、毎月のように行事があるのですか。

歌樽先生:そうですね。陰暦で行われるのですが、年中行事ですから、毎月のように何かしらありますね。

詩子アナ:では、1月に追加ということで、

第8問:答は1)の1月です。「쥐불놀이(ネズミ追い火)」もこの頃ですし。空き缶に穴を開けて、中に火を入れて、ぐるぐる回すのをよく見ましたし。

歌樽先生:正解です。「쥐불놀이(ネズミ追い火)」の様子と凧の厄除けの文字もみておきましょう。

https://www.culturecontent.com/content/contentView.do?content_id=cp020501100001&print=Y
https://ameblo.jp/seoultour/entry-11172054889.html

詩子アナ:凧の厄除け文字は「送厄迎福」と書くんですね。どう読むのですか。

歌樽先生:「송액영복」と読みます。「재액소멸(災厄消滅)」と書くこともあります。

詩子アナ:「쥐불놀이(ネズミ追い火)」で使う空き缶は昔からあったのですか。

歌樽先生:昔はありませんでした。米軍経由のもので、朝鮮戦争(1950-1953)の後からのようですから、素月の時代は空き缶を使うことはなかったようですね。以前は旧暦のお正月の最初の「子(ね)」に当たる日にネズミを追い払うために田畑のあぜ道に火をつける民俗行事の一つでした。その後、陰暦の1月15日にすることが多くなったようです。

素月と凧揚げ 04

ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第4回

詩子アナ:満年齢ですか、数え年ですか。

歌樽先生:当時も今も年齢は数え年が普通ですね。

詩子アナ:小学校に入る頃には凧揚げをやっているでしょうから、、、

第4問:答は2)の5歳~7歳、です。

歌樽先生:残念でした。

詩子アナ:残念ですか。では、、、

第4問:答えは4)の10歳以上です。

歌樽先生:残念でした。

詩子アナ:残念!では、、、

詩子アナ:残念さは変わりませんが、かしこまりました。最後の選択肢で、

第4問:答えは3)の8歳~9歳、です。

歌樽先生:残念でした。選択肢が一つ残っていますが。

第4問:答えは1)4歳以下、です。

数え年で4歳は満では3歳ということですから、これは初めから選択肢からは外していました。満3歳で凧揚げとは驚きです。

歌樽先生:素月の叔母の桂熙永著の『私の育てた素月』(章文閣 1969)に書かれていますね。

詩子アナ:どんな風に書かれているのですか。

歌樽先生:「素月はこうして4歳の時から凧を揚げ、誰よりも凧を高く揚げた」(P40)

詩子アナ:数えの4歳は満では3歳ですね。3歳の子が一人で凧を揚げるのは大変だったでしょうね。

歌樽先生:凧揚げをかなり力を入れて習ったようなのですが、そのあたりを見ていきましょう。

第5問:素月は誰から凧揚げを習ったでしょうか。

1)父親  2)兄  3)祖父  4)祖母

詩子アナ:凧揚げは習わなくても、やっているうちにできるようになるとは思いますが、幼いですから、誰かから教わった方が安心ですね。

第5問:答えは、3)の祖父、です。

歌樽先生:正解です。ちなみに素月は長男ですから、お兄さんはいません。

詩子アナ:お祖母さんが教えることはないでしょうし、お父さんは病気がちだったようですから。

歌樽先生:推理力が戻ってきましたね。

詩子アナ:まだまだです。力を入れて習ったというのは、ただならぬ感じがしますが。

歌樽先生:それには糸が関連しているようですね。凧糸を引いたり緩めたりと、力の入れ方が大切ですからね。『私の育てた素月』に祖父が凧揚げを素月に教えたこと、そして、凧糸がとても貴重だったことが書かれています。

第6問:では、凧糸は誰が用意してくれたのでしょうか。

1)父親  2)母親  3)祖父  4)祖母

詩子アナ:凧糸は買えばいいんじゃないんでしょうか。

歌樽先生:当時は今のように凧糸用の糸を簡単に買える時代ではなかったようですよ。

詩子アナ:ということは、糸を紡ぐのですか。

歌樽先生:凧糸を紡ぐだけでなく、糸ができた後に特殊な加工も必要になりますからね。

詩子アナ:高く揚げるにはずいぶん長い糸が必要になるでしょうし、分かりました。

第6問:答えは、4)の祖母、です。

祖父が凧揚げを教えるのですから、糸は祖母という組み合わせがピッタリです。

歌樽先生:ピッタリかどうかはあまり関係がありませんが、正解です。このころの子供たちは凧糸を作るのにセーターとかソックスのようなものの繊維を解いて使っていたようですよ。

詩子アナ:そうなんですか。凧の糸に特殊な加工が必要だというのはどういうことですか。

歌樽先生:では、これを問題にしてみましょう。

第7問:凧糸が特殊なのは糸に何が必要だからでしょうか。

1)長さ  2)太さ  3)切れにくさ  4)しなやかさ

素月と凧揚げ 03

ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第3回

歌樽先生:私も久しぶりに聴きました。1911年刊行の『尋常小学唱歌』に掲載された文部省唱歌とありますね。

詩子アナ:尋常小学というのは何ですか。

歌樽先生:旧制の小学校で「尋常小学校」と言っていました。

詩子アナ:同じ頃にどんな唱歌が作られたのですか。

歌樽先生:「♪でんでん虫虫」の「かたつむり」や「♪山田の中の一本足」の「案山子(かかし)」、「♪秋の夕日に照る山」の「紅葉(もみじ)」、「♪京の五条の橋の上」の「牛若丸」などたくさんありますね。

詩子アナ:「でんでん虫虫」以外はあまりよく分かりませんが。

歌樽先生:学校で習う歌も昔とはずいぶん違っているんでしょうね。

詩子アナ:先生は「かたつむり」「案山子」「紅葉」「牛若丸」の歌、全部知っているんですか。

歌樽先生:有名な歌ですから、知っていますよ。そのかわり、最近の歌はよく知りませんが。

詩子アナ:時代の移り変わりがとても早いようですね。「紙鳶の歌」のように、凧には「絵だこ」と「字だこ」があるんですか。

歌樽先生:凧に「武者」や「龍」の絵を描いたものを「絵だこ」、「龍」などの文字をかいたものを「字だこ」と言っていますね。江戸時代の浮世絵にも凧揚げが取り上げられていますよ。

  • 広重: a) 山下町日比谷外さくら田  
  • 広重: b)『東海道五十三次』袋井「名物遠州だこ」
  • 北斎: c) 浅艸(あさくさ)本願寺    
  • 北斎: d) 江都(えど)駿河町三井(みつい)見世略圖

詩子アナ:いろんな凧があるんでね。韓国でも凧揚げの民俗画のようなものが残っていますか。

歌樽先生:凧揚げは大切な民俗行事ですから、いくつもありますよ。

詩子アナ:小さい子供が凧揚げをしていますね。着ているものもカラフルで楽しいですね。金素月は子供の頃凧揚げをしていたのですか。

歌樽先生:子供の頃、熱心にやっていたようですね。

第4問:素月は何歳の頃から凧揚げをしていたでしょうか。

1)4歳以下  2)5歳~7歳  3)8歳~9歳  4)10歳以上

素月と凧揚げ 02

ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第2回

歌樽先生:今回はいろいろと難しいところもあるのですが、強いて言えば「네 길거리」でしょうか、あるいは「혼자 섰으면」でしょうかね。

詩子アナ:キーとなるハングル、難しいようですが、「네 길거리」と「혼자 섰으면」いただきました!「길거리」は「通り」、「네」は「4つ」の意味ですから、「네 길거리」は「四辻、四つ角、十字路」といった意味になります。また、「혼자」は「一人」、「섰으면」は「立てれば、立ちたいなあ」で、「혼자 섰으면」は「一人立てれば、一人立ちたいなあ」といった意味です。では、このキーとなるハングルが入っているのはどんな詩でしょうか。

歌樽先生:こちらを見てみましょう。金素月の詩集『진달래꽃』の55番目の詩です。

紙鳶

午后의 네길거리 해가 드럿다、

市井의 첫겨울의 寂寞함이여、

우둑키 문어구에 혼자섯스면、

흰눈의 닙사귀、紙鳶이 뜬다。

詩子アナ:漢字が多くて、読みにくいものもありますね。

歌樽先生:では、ハングルで読めるように綴りも現在の書き方に合わせましょう。ついでに、直訳型の臨時訳も付けておきましょう。しっかりした訳詩はあとでまた考えることにして、臨時訳をしてみましょう。

詩子アナ:分かりにくいところもあるのですが、それはゆっくり伺うことにします。

지연(紙鳶)                            凧(臨時訳)

午後(오후)의 네 길거리 해가 들었다. 午後の四辻に陽が射した。

市井(시정)의 첫겨울의 寂寞(적막)함이여, 街の初冬の静かさよ、

우둑히 문어귀에 혼자 섰으면,  ぷらりと門(かど)に独り立てれば、

흰 눈의 잎사귀, 紙鳶(지연)이 뜬다.  白雪の木の葉、凧浮かぶ。

歌樽先生:詩のタイトルを考えてみましょう。

第3問:「紙鳶」は音読みでは「しえん」ですが、訓読みでは次の内どれでしょうか。

1)やっこだこ 2)いかのぼり  3)かみとんび 4)あがりえい

詩子アナ:「鳶(とんび)」からすると「かみとんび」と読みたいのですが、少々お待ちを。辞書の支援をいただきまして、調べてみます。

第3問:答えは、2)いかのぼり、です。

広辞苑には「いか【紙鳶・凧】」「いかのぼり【凧・紙鳶】」「しえん【紙鳶】凧(たこ)。いかのぼり。<季新年>」とあります。1)も3)も4)もありませんので、2)です。

歌樽先生:正解です。凧揚げのことを「いかのぼり」と言っていたようですね。明治時代の「尋常小学唱歌」に「紙鳶の歌」があって、ここでは「紙鳶」に「たこ」のルビがついています。歌を聴いてみましょう。

紙鳶の歌(たこのうた)尋常小学唱歌「第一学年用」Bing video

一、紙鳶(たこ)紙鳶(たこ)揚(あが)れ。風(かぜ)よくうけて、雲(くも)まで揚(あが)れ、天(てん)まで揚(あが)れ。

二、繪紙鳶(えだこ)に字紙鳶(じだこ)、どちらも負(ま)けず 雲(くも)まで揚(あが)れ、天(てん)まで揚(あが)れ。

三、あれあれ、下(さが)る。ひけひけ絲(いと)を。あれあれ揚(あが)る。放(はな)すな絲(いと)を。

詩子アナ:初めてですが、どこかで聴いたことのあるようなメロディーですね。

素月と凧揚げ 01

[毎週水曜日アップ、全18回の予定です]

ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第1回

ナレーター:詩には風景があります。それぞれの詩にどんな風景があるのか想像してみると、その詩の姿がはっきりと浮かび上がってまいります。今回のハングルの詩はどんな風景のどんな詩なのでしょうか。

独断と偏見でお馴染みの歌樽先生が現場にすでに到着なさっているようです。では、現地の詩子アナウンサーを呼んでみましょう。現地の模様はいかがでしょうか。

詩子アナ:はい、こちら詩子です。お昼を済ましてから、散歩がてらこの公園に来ている人も多いようです。では、歌樽先生に伺ってみましょう。今回の詩のキーとなるハングルはずばり何でしょうか。

歌樽先生:ずばーり、、、難しいですね。

詩子アナ:そこのところを何とかお願いします。

歌樽先生:今回はかなりぐるぐると回り道をしながら見ていくことになりそうですので、全てをキーとなるハングルにしたいのですが、そうもいかないので、こんな問題から始めましょう。

第1問:次の語の内、素月の詩の中で最も多く用いられているのはどれでしょうか。

1) 새(鳥)   2) 구름(雲)   3) 달(月)   4) 하늘(空)

詩子アナ:1)の「새」は「山有花(산유화)」という題の詩に「산에서 우는 작은 새요(直訳:山で鳴く小さな鳥よ)」 と詠っている部分がありましたね。

歌樽先生:そうですね。本文では「적은새」という表記になっていますが、「작은 새(小さな鳥)」のことですね。

詩子アナ:4)の「하늘」は「제비(つばめ)」という題の3行詩の一行目に「하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도 (直訳:空を飛び交うつばめの身でも)」とありました。

歌樽先生:なかなかよく覚えていますね。本文では「하늘」が「하눌」となっていましたね。

詩子アナ:あの、あてずっぽうですが、

第1問:4)空(하늘)、にします。

歌樽先生:あてずっぽうといわれては、何とも言いようがありませんね。

詩子アナ:では、当たりですか。よかった!空を見て何か探していらっしゃるようでしたので。

歌樽先生:ああ、そうでしたか。空を見ながら、「空」が答になるような問題を無意識のうちに作ってしまったようですね。使用頻度順に並べると、およその割合ですが、

새(鳥):구름(雲): 달(月): 하늘(空) →1:2:3:4 となります。

詩子アナ:あの、キーとなるハングルをそろそろ伺いたいのですが、いかがでしょうか。

歌樽先生:では、この問題をしてからにしましょう。

第2問:空をみながら待っているものは次の内、どれでしょうか。

1) 花火(불꽃놀이)  2)凧揚げ(연날리기)の凧  3) 飛行機(비행기) 4) UFO(비행접시)

詩子アナ:あの、私、UFOの町に行ったことがあります。

歌樽先生:日本にUFOの町があるんですか。

詩子:ええ、石川県の羽咋(はくい)市です。「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」という展示館で、実物大の宇宙船や宇宙食もあります。

本物の宇宙船がある宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

歌樽先生:実は、あまりUFOの話をするつもりはなかったのですが。

詩子アナ:それは残念ですね。『宇宙&UFO国際会議報告書』もここから出されているんですが。

歌樽先生:そのお話は別の機会に伺いましょう。

詩子アナ:ということは、UFOの話ではないようですので、答えが分かりました。

第2問:答は、2)凧揚げ(연날리기) の凧、です。

花火を上げるのは夜ですし、飛行機はよほど低空でなければ見えませんから。

このあたりで、キーとなるハングルをお願いします。

ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ

兼若先生執筆の「ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ」を連載中です。今回のキーワードは「네 길거리」と「혼자 섰으면」です。ハングルの詩の世界をのぞいてみてください。新しい世界を発見できるはずです。

題掲載日
素月と凧揚げ 012021.12.01
素月と凧揚げ 022021.12.08
素月と凧揚げ 032021.12.15
素月と凧揚げ 042021.12.22
素月と凧揚げ 052021.12.29
素月と凧揚げ 062022.1.05
素月と凧揚げ 072022.1.12
素月と凧揚げ 082022.1.19
素月と凧揚げ 092022.1.26
素月と凧揚げ 102022.2.02
素月と凧揚げ 112022.2.09
素月と凧揚げ 122022.2.16
素月と凧揚げ 132022.2.23
素月と凧揚げ 142022.3.02
素月と凧揚げ 152022.3.09
素月と凧揚げ 162022.3.16
素月と凧揚げ 172022.3.23
素月と凧揚げ 182022.3.30

統合サイトの目次

「金素月の詩と韓国文化」というサイトを立ち上げました。「金素月の詩」と「ハングル俳句かるた文化」を統合し、デザインを変更したものです。コンテンツは以下のとおりです。近々、新しいシリーズの連載を予定しています。引き続きよろしくお願いします。

目 次
失題の秘密 (19篇)
수아 樹芽(木の芽 15篇)
진달래꽃 つつじの花(15篇)
제비 燕(つばめ 15篇)
초혼 招魂(しょうこん 22篇)
산유화 山有花(さんゆうか 18篇)
엄마야 누나야 オンマヤ・ヌナヤ(25篇)
ハングルと韓国文化: こんなところにハングル; 食に文化あり
ハングル俳句: 一語ハングル俳句; 作品集(1); 作品集(2); 作品集(3); 作品集(4 翻訳付)
ハングルかるた: あ行; か行; さ行; た行; な行; は行; ま行; や行; ら行; わ
リンク集: 金素月について
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失題の秘密 19

ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第19回

詩子アナ:素月は「Aでもあり、Bでもある」というスタイルですから、126のようにも、127のようにも見えるようにしたのかもしれませんね。それに「CでもDでもある」のでしたら、もうここでは126でも127でもどちらに理解されても構わないけれど、ただ127と理解できる余地を残しておきたかったのでしょう。だんだんそんな気になってきました。ということで、

第28問:答えは、4)127番目「닭은 꼬꾸요」。1~127までの総和が「127×128÷2=8128」です。

歌樽先生:いろんなところで完全数が出てきますね。目次の詩のタイトル表記と本文の詩のタイトル表記が違っているのですが、それを表にしておきましょう。

NO目次表記p本文表記p字数記号数
4山우헤서8山우헤81  
6님외노래12님의노래121  
20옌前엔 밋처 몰낫서요37예전엔 밋처 몰낫섯요373  
22해가 山마루에 저믈어도39해가 산마루에 저므러도392  
 無主空山 나의 金億씨에게。素月 無主空山419。1
25하늘끗(ㅅ+긋)45하눌끗(ㅅ+ㄱ+ㅡ+ㅅ)451  
    計17 1
1/2

NO目次表記p本文表記p字数記号数
50맛나려는 心事87맛나려는 心思871  
57서름의 덩이94셔름의 덩이941  
 녀름의 달밤『外二篇』 녀름의 달밤 外二篇 0『 』1
85바라건데・・・・ 잇섯드면145바라건데・・・・ 잇섯더면1451  
95旅愁(一)169旅愁一1690(  )1
96旅愁(二)169二1704(  )1
    計7 3
総計244
2/2

詩子アナ:異なっている文字と数字を合わせると「28」なんですか。目次からもう完全数をしっかり見つめていたとしか考えられませんね。国の完全な独立と自由の回復を「完全数」に託して詩集を完成させたという理解でいいのでしょうか。

歌樽先生:素月が目次と本文の詩のタイトルの違いを認識していたという証拠はありませんが、「Aでもあり、かつBでもある」という理解が基礎にあればそのように理解して差し支えないでしょうね。こうして「ぎりぎりの表現の『自由』」を勝ち取ったわけですから。では、この形式の発見を土台にして1つ目の「失題」を訳詩してみましょう。

詩子アナ:えっ?私が訳詩するのですか。もうほとんど出来ている状態ではないんですか。

歌樽先生:いえ、まだ肝心なところができていませんね。「두 눈을 인제 그만 감으십시오」の部分をどう訳すのかがまだ解決していませんし、全く新たに訳すことも可能ですから。

詩子アナ:私、今、目をつむってしまいたい気持ちですが…

歌樽先生:目をつむると夕日が見られませんよ。夕食は「メバルのメウンタン」をいただきましょう。

詩子アナ:「スンデ」ではなくて「メバル」ですか?

歌樽先生:メバルに似た魚です。「メバル」は「眼張」とも「目張」とも書くようですよ。しっかり目を開けて夕日を鑑賞しましょう。それから、明日は遊覧船で10景のうちの一つの「独立門岩」を見にいきましょう。