紙上中継「ハングルの詩のある風景」素月と無主空山 第16回

詩子アナ:決まりました、と言うより、見つけました。

第21問:1)옷깃(襟:えり)、です。오다가다 옷깃만 스쳐도 전세의 인연이다:行き来で襟が触れ合うも前世の縁」、つまり「袖振り合うも他生の縁」に当たる諺という訳で、「소매:袖」ではなく、「옷깃:襟」なんですね。

歌樽先生:「옷깃을 여미다:襟を正す」という表現もありますよ。

詩子アナ:「襟を正す」という言葉を聞くと、身が引き締まりますが、先生はどういう言葉を聞くと身が引き締まりますか。

歌樽先生:「芋(いも)の露(つゆ)連山(れんざん)影を正しうす」、飯田蛇笏(いいだだこつ)の句です。

詩子アナ:確かに背骨がピシッとする句ですね。

歌樽先生:人生にもときどき姿勢を正して、スイッチの切り替えができれば助かりますね。

詩子アナ:「팔베개:手枕」という語はいつ出てくるのですか。

歌樽先生:次の4行目に出て来ます。

花紋席[화문석] 돗자리

燭臺[촛대] 그늘엔

七十[칠십년] 苦樂[고락]

다짐둔 팔벼개.

詩子アナ花紋席といえば、江華島(강화도)が有名ですね。

歌樽先生図案もいろいろありますね。

https://blog.naver.com/seastarbucks/222837625674
江華島の花筵(はなむしろ)

歌樽先生:では、姿勢を正して訳してみましょう。

詩子アナ:はい、こんな風に。

花の筵(むしろ)に

灯(あか)りも揺れて

苦楽共にと

小指絡ませ

歌樽先生:次の四行はこんな歌です。

드나는 곁방의

미닫이 소리라

우리는 하루밤

빌어얻은 팔벼개.

詩子アナ:思い切って次の四行も訳してみます。

出入り気ままな

引き戸の音に

今宵あなたの

手枕借りて

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