수아 樹芽(木の芽) 第4回

歌樽先生:では、ここで「蛍の光」の曲で歌っているのを聞いてみましょう。

https://www.bing.com/videos/search?q=%eb%8f%85%eb%a6%bd%ea%b5%b0+%ec%95%a0%ea%b5%ad%ea%b0%80+%eb%85%b8%eb%9e%98&&view=detail&mid=4973FA18BDA4844352124973FA18BDA484435212&&FORM=VRDGAR

現在歌っている曲は、安益泰(안익태)さんが1935年に作曲した『韓国幻想曲』です。

詩子アナ:あの、ずいぶん遠回りしているように思えるんですが。

歌樽先生:そうですね。遠回りのついでに、もう少し遠回りしてみましょう。

詩子アナ:じゃあ、私もすこし失礼して、間食などさせていただきましょう。先生も召し上がってください。おいしいですよ。

歌樽先生:鯛焼きですか。食べるのは久しぶりです。

第5問:「鯛焼き」は韓国語で何というでしょうか。

1)붕어(鮒:ふな)빵   2)도미(鯛:たい)빵   3)물고기(魚)빵   4)문어(蛸:たこ)빵

詩子アナ:お店には「잉어빵:鯉パン」と書いてあったようですが。蛸とは形が違いますし、魚では種類が多すぎてよくわからないし、「잉어」に近いのは「붕어」ですね。

第5問:答えは1)の「붕어(鮒:ふな)빵」です。

歌樽先生:正解です。「그 집 아들은 아버지와 붕어빵이다.(あの家の息子は父親と瓜二つだ。)」という表現がありますね。

詩子アナ:鯛焼きの型は同じ形ですからね、なるほど。面白い表現ですね。

歌樽先生:「붕어빵」と「잉어빵」との違いを指摘しているものもありますね。

https://www.newsnack.tv/if-you-know-the-difference-between-other-food-and-carp-bread/

詩子アナ:どこがどう違うのですか。

歌樽先生:どう違うのかは食べて比べてみるのが一番いいですね。薄皮で中の餡が外から透けて見えるのは「잉어빵」、尻尾に餡が入っていないのが「붕어빵」だという説があるようですよ。

詩子アナ:微妙ですね。餡が見えているようでもあり、見えていないようでもありで。まずはいただいてみます。

歌樽先生:では、私もいただきます。甘すぎず、なかなかいい味ですね。

詩子アナ:遠回りするにはそれだけの理由があるようですね。

歌樽先生:さすがですね。やっと詩子アナの本領発揮の場がやってきたようですね。

詩子アナ:ということは、遠回りした必然性がある訳ですね。

歌樽先生:必然性といわれると、困りますが、期待には添えると思いますよ。実は、同じ題の詩なんですが、『開闢』19号に発表されたものがあります。それを見ておきましょう。

詩子アナ: 同じ題の詩というのは、「ツバメ」や「失題」のように別の詩なんですか。

歌樽先生:いえ、こちらは同じ詩ですが、改作する前のものです。

詩子アナ:はい。ああ、こちらですね。

웬만한 설은봄은 아니여!

나무가지 가지마다 눈을텃서라

내가슴에도 봄이와서

只今 눈을 트랴고하여라.(『開闢』19号「樹芽」1922.1 p36)

歌樽先生:「只今」は「지금」と読みます。もう一度、詩集『진달래꽃』の中の「樹芽(수아):木の芽」を見ておきましょう。

설다 해도

웬만한, 봄이 아니어,

나무도 가지마다 눈을 텄어라! (詩集『진달래꽃』「樹芽」1925.p50)

比べてみるとどんなところが違っていますか。

詩子アナ:かなり違いますね。文字数が倍近くありますね。こういう詩はどのように比較すればいいのでしょうか。

歌樽先生:それを考えてもらえるといいですね。まず、方針をたてましょう。

수아 樹芽(木の芽) 第3回

詩子アナ:はい。では「蛍の光」の曲に合わせて歌ってみます。

♪ 설다 ~ 해도 ~ 웬만한 ~ ♪ 봄이 아니어~ ♪

♪ 나무도 ~ 가지마다~ 눈을 텄어라! ~ ♪   ぴったり合います。不思議ですね。

歌樽先生:「蛍の光り」は今は卒業式の歌とされていますが、かつて他の歌詞で歌われていました。

第3問:「蛍の光」の歌のメロディーに合わせて歌われたのは次のうちどれでしょうか。

1)愛国歌(애국가)   2)八道江山(팔도강산)   3)トラジ   4)アリラン

詩子アナ:「愛国家」は韓国がオリンピックで金メダルを取ったときに流れるメロディですよね。「トラジ」と「アリラン」は知っていますが、「八道江山」はどんな歌ですか。

歌樽先生:では、聞いてみましょう。

https://www.bing.com/videos/search?q=%eb%85%b8%eb%9e%98+%ed%8c%94%eb%8f%84%ea%b0%95%ec%82%b0&&view=detail&mid=C3951BC8D0F807AF40A4C3951BC8D0F807AF40A4&&FORM=VRDGAR

詩子アナ:民謡のようですね。歌詞はどうなっているんですか。

歌樽先生:こんな歌詞ですね。臨時に訳もつけておきましょう。

팔도강산 좋을시고/딸을 찾아 백리길/  八道 よいとこ 娘どこかいな

팔도강산 얼싸안고/아들 찾아 천리길/  八道 よいとこ 息子どこかいな

에헤야 데헤야/우리 강산 얼씨구/    よかよ よかよ わが国よかよ

에헤야 데헤야/우리 살림 절씨구    よかよ よかよ 暮らしもよかよ

잘 살고 못 사는게/팔자만은 아니더라/ 暮らしの良し悪し 定めじゃなかよー

잘 살고 못 사는게/마음 먹기 달렸더라 暮らしの良し悪し 気持ちの持ちよう

줄줄이 팔도강산/좋구나 좋다      そりゃそりゃ八道 よかよよか

詩子アナ:この歌詞を「蛍の光」のメロディーで歌うんですか。歌ですから全く無理という訳ではないように思いますが、でもやはり無理ですね。

歌樽先生:なるほど。ということは?

詩子アナ:あの、問題の意図がまだよく分かっていないんですけど、答えはわかりました。

第3問:答えは1)愛国家です。

歌樽先生:曲はよく聞くことがありますね。歌詞はいかがですか。

詩子アナ:これの「蛍の光」のメロディーで「愛国家」を歌うんですか。

歌樽先生:はい、歌ってみましょう。

詩子アナ:♪동해물과 백두산이 ♪마르고 닳도록~♪

♪하느님이 보우하사 ♪우리나라만세~ ♪

歌詞がぴったりメロディーに合っていますね。

歌樽先生:そうですね。これは実際に歌われていたんですよ。

詩子アナ:えっ!「愛国歌」が「蛍の光」の曲なんですか?

歌樽先生:「蛍の光」のメロディーで「愛国家」を歌うことがかつてありましたね。

詩子アナ:どんな時ですか?

歌樽先生:では、これを問題にしましょう。

第4問:「愛国歌」が「蛍の光」のメロディーで歌われたのはどんなときでしょうか。

1)映画館で   2)独立運動で  3)卒業式で   4)伝統結婚式で

詩子アナ:歌ですから、いつ歌ってもいいようですが、寂しい感じの曲ですから、4)の伝統結婚式にはなんとなく合わない気がします。それから、3)の卒業式は歌詞が合っていませんから。1)か2)ですね。

歌樽先生:昔は映画館とか演奏会では「愛国歌」で始まるのですが、この時は起立していましたね。

詩子アナ:はあ、そうですか、映画館は新しいので、おそらく新たに作曲された「愛国歌」で歌ったものと思われますので分かりました。

第4問:答えは2)の「独立運動で」です。

歌樽先生:推理力が働きましたね。

詩子アナ:いえいえ、推理というものではなく、ただただ単純に消去法を用いただけです。

수아 樹芽(木の芽) 第2回

詩子アナ:はあ、なるほど。まいりました。知らない歌があるのですが。

歌樽先生:有名な歌ばかりだと思ったのですが、そうではないようですね。

詩子アナ:では、ここで問題です。私が知らないのはこのうちどの歌でしょうか。

歌樽先生:これは参りました。逆に質問されてしまいましたね。「鳩ぽっぽ」は知っていますよね。

詩子アナ:「ぽっぽっぽ」でしょ。これは知っています。

歌樽先生:「ぽっぽっぽ」ではないんです。「鳩ぽっぽ」で始まる歌なんですよ。

詩子アナ:「ぽっぽっぽ、鳩ぽっぽ」じゃないんですか。

歌樽先生:残念でした。

詩子アナ:では、どんな歌なんですか。

歌樽先生:「鳩ぽっぽ」はこんな歌です。ちなみに作曲は滝廉太郎です。

https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E9%B3%A9%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%81%AE%E6%AD%8C&search.x=1&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=3&oq=%E9%B3%A9%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%BD&at=s&ai=QCocnLwQSf.7elzeHSOSmA&ts=7614&fr=top_ga1_sa

「鳩」というタイトルの歌が「ぽっぽっぽ、鳩ぽっぽ」なんです。

詩子アナ:知らなかった!

歌樽先生:では、当たったということにして。

詩子アナ:いえ、いえ。知らないといったのはこれではないんです。

歌樽先生:「鳩ぽっぽ」は知っていると思っていたようですからね。

詩子アナ:あの、「春の小川」は「春の小川はさらさらいくよ」ですよね。

歌樽先生:その通りです。ということは、「花」は知っていると思いますから、4)の「埴生の宿」のようですね。ここで歌を聞いてみましょう。「埴生の宿」の日本語バージョンです。

https://www.youtube.com/watch?v=GrIem1SEnJo

詩子アナ:聞いたことがあるような箇所もありますが。

歌樽先生:もともと「Home Sweet Home」という歌です。

https://www.bing.com/videos/search?q=%eb%85%b8%eb%9e%98+Home+Sweet+Home&&view=detail&mid=FB397A63746C9E210AFFFB397A63746C9E210AFF&&FORM=VDRVRV

詩子アナ:韓国でも有名ですか。

歌樽先生:有名ですよ。「즐거운 나의 집(楽しい我が家)」というタイトルで知られています。

https://www.bing.com/videos/search?q=%eb%85%b8%eb%9e%98+Home+Sweet+Home&&view=detail&mid=1058D0F681AF2E37F8421058D0F681AF2E37F842&&FORM=VDRVRV

詩子アナ:やっと第1問の答えが分かりました。

第1問:答えは4)「埴生の宿」です。

歌樽先生:「埴生の宿」という言葉の意味なんですが、、、

第2問:「埴生の宿」とは次のうちどれでしょうか。

1)埴輪の家   2)楽しい家   3)田舎の家   4)貧しい家

詩子アナ:「Home Sweet Home」や「즐거운 나의 집」を参考にすると、2)の「楽しい家」のような気がしますが。

歌樽先生:日本語の勉強が必要なようですね。辞書で調べてみましょう。

詩子アナ:埴生、埴生、、、ありました。

第2問:答えは4)の「貧しい家」です。

歌樽先生:では、この歌に合わせて「 설다 ~ 해도 ~ 웬만한」と歌ってみましょう。

詩子アナ:あの、歌えないんですが。

歌樽先生:ああ、そうでしたね。では、「蛍の光り」でやってみましょう。

詩子アナ:「蛍の光り」ですか?「埴生の宿」から蛍の方に飛んでいっていいんですか。

歌樽先生:よく知っている歌でないと曲に合わせて歌うことはできませんからね。ともかく今回はいろんな歌を歌って考えてみましょう。

수아 樹芽(木の芽) 第1回

ナレーター:詩には風景があります。それぞれの詩にどんな風景があるのか想像してみると、その詩の姿がはっきりと浮かび上がってまいります。今回のハングルの詩はどんな風景のどんな詩なのでしょうか。

独断と偏見でお馴染みの歌樽先生が詩のある風景の現場にすでに到着なさっているようです。では、現地の詩子アナウンサーを呼んでみましょう。詩子アナ、現地の模様はいかがでしょうか。

https://blog.naver.com/sandcastle44/30112922712

詩子アナ:はい、こちら詩子です。現地にはいろんな花が咲いています。子供達も多いですね。新芽の香りに満ち満ちています。歌樽先生に伺ってみましょう。今回の詩のキーとなるハングルはずばり何でしょうか。

歌樽先生:ずばーり、、、難しいですね。

詩子アナ:その難しいところを何とか「ずばーり」お願いします。

歌樽先生:「설다 해도」でしょうかね。

詩子アナ:ずばーり、「설다 해도」、いただきました!

さて、今回の詩のキーハングル「설다 해도」の入った詩とはどんな詩でしょうか。まず詩のタイトルから見ておきましょう。

https://ko.wikisource.org/wiki/%EC%A7%84%EB%8B%AC%EB%9E%98%EA%BD%83_(%EC%8B%9C%EC%A7%91)/%EC%88%98%EC%95%84

詩子アナ:金素月の詩集『진달래꽃』の中の「樹芽(수아):木の芽」ですね。歌はないのですか。

歌樽先生:歌はないようですね。

詩子アナ:それは残念ですね。

歌樽先生:曲を付けて歌うということはできますよ。

詩子アナ:そういう方法がありましたか。あっ!あそこで子供達が歌を歌ってますね。何の歌ですか。

歌樽先生:「봄이 왔어요(春が来た)」という歌ですね。同じタイトルの歌が幾つもあるようですが。

http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=josun797&logNo=220952677507

詩子アナ:どんどん勢いよく春になっていくような歌ですね。

歌樽先生:同じタイトルの別の歌の「봄이 왔어요」を聞いてみましょう。

http://tip.daum.net/question/103593545

詩子アナ:これも勢いのある歌ですね。このあたりは春の芽の香りで満ちていますね。

歌樽先生:樹木の多い公園ですね。では詩を見てみましょう。

詩子アナ:はい。読んでみます。

설다 해도

웬만한, 봄이 아니어,

나무도 가지마다 눈을 텄어라!

歌樽先生:読んだ感じはどうですか?

詩子アナ:リズムがいいような気がしますが。

歌樽先生:では、そのあたりを考えてみましょう。

詩子アナ:どのように考えればいいのでしょうか。

歌樽先生:何かのメロディーで歌ってみるのもいいかもしれませんね。

詩子アナ:では、童謡でやってみます。

설다 ~ 해도  ♪ ~ 웬만한 ~ ♪

歌樽先生:何の歌かよくわかりませんが、、

詩子アナ:「春が来た」で歌ってみましたが。

歌樽先生:初めの3行はなんとか行けそうですが、4行目はちょっと無理がありますね。

詩子アナ:歌ってみると、その通りですね。このあたりで、強力なヒントなどあれば嬉しいのですが。

歌樽先生:知っている歌かどうか分かりませんが、唱歌でヒントを出しましょう。

第1問:詩が歌のリズムに合っているのは次のどれでしょうか。

1)春の小川   2)花   3)鳩ぽっぽ   4)埴生(はにゅう)の宿

詩子アナ:ぜんぶ「は」ではじまる歌ですね。

歌樽先生:さっきは「春が来た」という歌でしたから、「は」のつくタイトルで考えてみましたが。