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  • サイバー中継: ハングルの詩のある風景 金素月「つつじの花」第1回 ナレーター:詩には風景があります。それぞれの詩にどんな風景があるのか想像してみると、その詩の姿がはっきりと浮かび上がってまいります。今回のハングルの詩はどんな風景のどんな詩なのでしょうか。 独断と偏見でお馴染みの歌樽先生が、詩のある風景の現場にすでに到着なさっているようです。では、現地の詩子[うたこ]アナウンサーを呼んでみましょう。詩子アナ、現地の模様はいかがでしょうか。 http://bucheon.tistory.com/1657 詩子アナ:はい、こちら詩子です。現地には連翹[レンギョウ]とツツジが満開です。家族連れも多いですね。歌樽先生に伺ってみましょう。今回の詩のキーとなるハングルは、ずばり何でしょうか。 歌樽先生:ずばーり、、、難しいですね。 詩子アナ:その難しいところを何とか「ずばーり」お願いします。 歌樽先生:「사뿐히 즈려 밟고 가시옵소서. 」でしょうかね。 詩子アナ:ずばーり、사뿐히 즈려 밟고 가시옵소서.、いただきました! さて、今回の詩のキーハングル「사뿐히 즈려 밟고 가시옵소서.(直訳)軽く踏みしめお行きください」の入った詩とは、どんな詩でしょうか。まず詩の朗読を聴いてみましょう。 https://www.youtube.com/watch?v=YQ6iOpHrtJE 詩子アナ:金素月の詩「진달래꽃:つつじの花」ですね。男性の朗読も聴いてみたいのですが。 歌樽先生:はい、では男の子が暗唱しているのを聴いてみましょう。 https://www.youtube.com/watch?v=K1N9N1stn1w 詩子アナ:歌はないのですか。 歌樽先生:歌もありますよ。 https://www.youtube.com/watch?v=UX6n_kQP8M8 https://www.youtube.com/watch?v=Xp4HMz5ulZU 詩子アナ:なかなかすばらしい歌ですね。 歌樽先生:韓国人が最も好きな詩の1つですからね。 http://blog.daum.net/skynaerin/6048296 詩子アナ:金素月の詩には、何度も作品を手直ししているものがあると聞いていますが、この「つつじの花」も何度か手を入れているのですか。 歌樽先生:今回はなかなか鋭い突込みから入ってきましたね。ずいぶん進歩しましたね。 詩子アナ:褒められると、先が思いやられます。お手柔らかにお願いします。 歌樽先生:実は、先ほどの「사뿐히 즈려 밟고 가시옵소서.」ですが、1922年の『開闢』25号(pp.146-147)には「고히나 즈려밟고 가시옵소서.」となっているんです。「사뿐히 즈려 밟고 가시옵소서.」のほうは1925年の『진달래꽃』初版本のものです。 詩子アナ:고히나 ですか。 歌樽先生:「고히」に関心があるようですね。「고히나」だけではなく、他にも「말없이 고이 보내 드리우리다. (直訳)黙ってそっとお送りいたしましょう」の「고이」が『開闢』25号では「고히고히」となっています。 詩子アナ:これは「恋」でしょうかね。 歌樽先生:さすが、目の付け所が違いますね。 詩子アナ:ヤッター!幸先よし!! 歌樽先生:ではここで、問題をだしましょう。…

  • 長らくお待たせいたしました。ハングルの詩のある風景「ツツジの花」の連載を3月1日(木)より開始します。毎週木曜日に掲載します。 「詩子アナ、現地の模様はいかがでしょうか」というナレーションで始まるハングルの詩のある風景。歌樽先生と詩子アナのやり取りを聞きながら、しだいにハングルの詩の世界に引き込まれていきます。 シリーズ[1]は 엄마야 누나야 オンマヤ・ヌナヤ、[2]は 산유화 山有花、[3]は 제비 つばめ、[4]は 초혼 招魂です。 엄마야 누나야 オンマヤヌナヤ 全25回 산유화 山有花 全18回 제비 つばめ 全15回 초혼 招魂 全22回

  • ページタイトルとヘッダー画像*を変更しました。上の 메뉴 をクリックすると、サイトの目次が表示されます。 *a white tiger at the Moscow Zoo, Moscow, Russia (c)andamanec/Shutterstock

  • 今夜の例会は大勢で賑わっています(2017年)。

  • 1月25日は兼若先生の誕生日、元ゼミ生が先生の誕生祝いに集まりました(2017年)。 선생님 생일 축하드리겠습니다!  

  • 紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 招魂 第22回  詩子アナ:では、第5連を読んでみます。 선 채로 이 자리에 돌이 되어도 부르다가 내가 죽을 이름이여! 사랑하던 그 사람이여! 사랑하던 그 사람이여! 歌樽先生:この詩では「망부석(望夫石))」が思い出されますね。 詩子アナ:「망부석(望夫石)」ですか。確か、済州島に行ったときに聞いたような気がします。夫を待っているうちに石になったという伝説のようでしたが。 망부석  http://blog.daum.net/01088299945/8608839 歌樽先生:「망부석(望夫石)」の説話はいくつかあるようですね。 第43問:では、5連を粗訳してみましょう。 詩子アナ:はい、やってみます。 第43問:初めは気軽にやります。 선 채로 이 자리에 돌이 되어도 立ったままこの場で石になろうとも 부르다가 내가 죽을 이름이여!   果てるまで我叫ぶ名よ! 사랑하던 그 사람이여!      愛していたあの人よ! 사랑하던 그 사람이여!      愛していたあの人よ! 歌樽先生:やや、直訳的で、説明的ですね。ほかの訳も考えてみましたか。 詩子アナ:こちらも勝手に作ってしまいましたが・・・ 立ちしまま石となるとも 我果てるまで叫ぶ名よ! 愛し愛しや君恋し! 愛し愛しやなほ恋し! 歌樽先生:なかなか、工夫しましたね。 詩子アナ:ヤッター! 歌樽先生:工夫がいいかどうかは別にして、リズムをかなり考えられようになりましたね。…

  • 紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 招魂 第21回 歌樽先生:では、詩の本文の方に移りましょう。 第42問:「하늘과 땅 사이가 너무 넓구나」とあります。天と地の間があまりに広いと感じた理由は何でしょうか。 詩子アナ:もともと天と地の間は広いというか、広すぎるように思うのですが・・・ 歌樽先生:確かにそうですね。広い方を見れば遥かに遠いのですね。でも、近い方を見るとそれほど遠くない場合もあるんじゃいでしょうかね。 詩子アナ:近い方と言うと? 歌樽先生:キャッチボールをしているときのボールは、地を離れて浮いている訳ですが、これは地と空の間にあると言ってもいいし、高いボールだと空にあると言ってもいいようですね。 詩子アナ:ああ、そういうことなら、シャボン玉なんかもすぐそこにあるようで、でも、空にあるとも言えますね。 歌樽先生:では、ヒントをだしましょう。 第42問続:天と地の間があまりに広いと感じた理由は次の内どれでしょうか。 1)呼ぶ声が本人に届かないから   2)天と地があの世とこの世を暗示するから 3)鹿が悲しく啼いていいるから   4)「天地玄黃、宇宙洪荒」だから 詩子アナ:まず、後ろからですが、4)の「天地玄黃(てんちげんこう)、宇宙洪荒(うちゅうこうこう)」は千字文の一番初めの言葉で、「天は玄(くろ)く地は黄色い。宇宙は果てしなく広い。」という意味ですから、これは感じた理由ではなく、事実をそのまま言っているように思います。3)も鹿が死者を知っているかどうか分かりませんし、鹿が悲しく啼いていることが天と地の広さを感じさせるとは思えません。 歌樽先生:なるほど。鹿の啼き声は死者とのかかわりがなくても、もともと悲しいものですからね。 詩子アナ:1)と2)は同じことを言っているようにも思えるのですが、この2つは別のことを言っているのですか。 歌樽先生:同じような面もあるし、別の面もあるようですね。よく考えてみましょう。 詩子アナ:天があの世で地がこの世だとしても、招魂の儀式ですから、まだ完全にあちらの世界、つまりにあの世に行っているという訳ではないように思うんですが、これは合っていますか。 歌樽先生:合っているとも言えますし、違っているとも言えますね。 詩子アナ:微妙ですね。 歌樽先生:「天と地があの世とこの世を暗示するから」と考えている人も多いようですが、これは一般論で、名前を呼ぶ立場から考えると、天と地があの世とこの世を暗示するしないにかかわらず、名を呼ぶという行為をせざるをえない訳ですから、これは「あまりに広い」と感じさせる理由とは思えませんね。 詩子アナ:ということは、分かりました。答を聞いてしまって申し訳ないのですが・・・ 第42問:1)呼ぶ声が本人に届かないから、です。 歌樽先生:あー、誘導訊問に引っ掛かってしまいましたね。詩ですから、必ずこう考えなくてはいけないというのはないので、自分で別の答を考えたり、問題自体を新たに作るということもできるといいですね。では、4連を粗訳してみましょう。 詩子アナ:では、軽めにやってみます。 설움에 겹도록 부르노라.        悲しみつのり名前呼ぶ。 설움에 겹도록 부르노라.        悲しみつのり名前呼ぶ。 부르는 소리는 비껴 가지만      呼ぶ声届くところなく 하늘과 땅 사이가 너무 넓구나.  あまりに離れし天と地よ。 歌樽先生:やや、直訳的ですね。ほかの訳も考えてみましたか。 詩子アナ:こちらも勝手に創作したところがあるのですが、、、 呼べば悲しや、ああ悲し。 呼ばねば悲し、なお悲し。…

  • 紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 招魂 第20回 歌樽先生:なにをそんなに慌てているのですか。 詩子アナ:さっき、頭音と脚音の母音の整理をしましたが、表記が変わるとこちらもまた変わるのではないかと思いまして。 歌樽先生:頭音と脚音の場合は大丈夫ですよ。 詩子アナ:頭音と脚音は大丈夫だと聞いて安心しました。 歌樽先生:安心したところで、次に行きましょう。 第40問:では、頭音と脚音の子音を整理しておきましょう。 詩子アナ:子音は五行に分けるので、さっきの母音と同じようにやってみます。 五行 五音   対応子音 ① 木:牙音    ㄱ/ㅋ ② 火:舌音   ㄴ/ㄷ/ㄹ/ㅌ ③ 土:喉音    ㅇ/ㅎ ④ 金:歯音   ㅅ/ㅈ/ㅊ ⑤ 水:脣音   ㅁ/ㅂ/ㅍ 第1連 第2連 第3連 第4連 第5連 頭 音 脚 音 頭 音 脚 音 頭 音 脚 音 頭 音 脚 音 頭 音 脚 音 산 金 여 土 심 金 는 火 불…

  • 紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 招魂 第19回 詩子アナ:では、第4連を読んでみます。 설움에 겹도록 부르노라. 설움에 겹도록 부르노라. 부르는 소리는 비껴 가지만 하늘과 땅 사이가 너무 넓구나. 歌樽先生:では、これを粗訳してみましょう。 詩子アナ:えっ!すぐに訳すのですか。急に訳せといわれても・・・ 歌樽先生:では、いくつか見ていきましょう。 第37問:「설움에 겹도록 부르노라」とはどんな気持ちを詠ったものでしょうか。 1)名前を呼びたくなる気持ち   2)いやいや名前を呼ぶ気持ち 3)名前を呼ぶしかない気持ち   4)懐かしく名前を呼ぶ気持ち 詩子アナ:悲しみが込み上げて名を呼ぶわけでしょうから・・・ 第37問:正解は、3)名前を呼ぶしかない気持ち、です。 歌樽先生:皐復(고복)儀式では死者の名前を呼ぶのですが、そうするしかない儀式でもありますね。 第38問:「부르는 소리는 비껴 가지만」と違う内容は次の内どれでしょうか。 1)산산이 부서진 이름이여!     2)허공중에 헤어진 이름이여! 3)불러도 주인 없는 이름이여!  4)부르다가 내가 죽을 이름이여! 詩子アナ:これは死者の名を呼んでも、スーっと通り過ぎて答えてくれないことを言っているので・・・つまり、本人に声が届かない訳ですから・・・ 第38問:正解は、4)부르다가 내가 죽을 이름이여!、です。…

  • 紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 招魂 第18回  歌樽先生:今度は、俳句でなにか探してみることにしましょう。 第36問:正岡子規の句で鹿の入った面白い句を探しましょう。 詩子アナ:俳句といえば、正岡子規ですからね、探してみます。ええと、100句を遥かに超えています。この中から面白い句を探すのですか。これは大変だ! 第36問:鹿老て猿の声にも似たる哉(明治25年) わりなしや妻追ひまはす昼の鹿(明治28年) 鹿聞きに来て鹿笛をあはれがる(明治30年) http://www.webmtabi.jp/200911/shiki_kigo/fa_ani_shika.html 歌樽先生:なかなか面白いものを探しましたね。 詩子アナ:もっと面白い句があるようですね。 歌樽先生:面白いかどうかは人によって違いますから、なんとも言えませんね。 詩子アナ:いえいえ、それはともかく、面白い句を教えてください。 歌樽先生:渋柿は馬鹿の薬になるまいか http://www.webmtabi.jp/200911/shiki_kigo/fa_sho_kaki.html 詩子アナ:面白いですね。でも、私に言われている気がしますが。 歌樽先生:この句を見ると誰もがそう思うかもしれませんね。 詩子アナ:この句は鹿の句の中にはありませんでしたよ。 歌樽先生:では、渋柿を食べてみますか。 詩子アナ:あっ!やられてしまった!! 歌樽先生:子規は柿がとても好きだったようですね。 詩子アナ:さっきの「사슴」には柿についての詩はないのですか。 歌樽先生:ありますよ。ちょっと見ておきましょう。3行詩です。 青柿(p41) 별많은밤            星の多い夜 하누바람이불어서        西風が吹いて 프른감이떨어진다 개가 즞는다  青柿が落ちる 犬が吠える 詩子アナ:さっきも思ったのですが、書き方が今とはずいぶん違うようですね。 歌樽先生:そうですね。書き方だけでなく、方言が使われていますから、言葉も少し違いますね。 詩子アナ:どんな言葉が方言ですか? 歌樽先生:「하누바람」とありますが、「하늬바람」が正しい綴り字とされています。北の地方では「西北風」あるいは「北風」をいうようですが、韓国国語院では「西風」をとっています。 詩子アナ:詩に「青柿」とあるので、「北風」の冬を避けて、「西風」としてあるわけですね。 歌樽先生:なかなか鋭いところを見ていますね。 詩子アナ: いえいえ、それほどではありません。冬ならもう青柿はない訳ですから。 歌樽先生:もう詩人の境地のようですね。 詩子アナ:ああー、これは大変なことになりました。ええと、「西風や青柿落ちて犬吠える」では因果関係の説明になってしまいますし・・・ 歌樽先生:「因果関係」ですか、この詩は「犬が関係」していますね。一字違いですが。 詩子アナ:おおー。「오비이락(烏飛梨落)」じゃなくて、「西風柿落」・・・、「星多き夜に西風が青柿を落としてゆくを犬吠えにけり」、叙述に終わっていますね。「星多き夜に青柿を落としたる西風責めて子犬吠えたり」、ああ、3行詩を一行で言うのは難しいですね。 歌樽先生:芭蕉十哲の一人の向井去来の「落柿舎」には「柿落花注意 柿主」という木の札が柿の木に掛けれているようですね。さあ、もう一息です。 http://morgen100.kt.fc2.com/03rakushisya/03rakushisya.htm 詩子アナ:もう一息といわれても、出来ることと出来ないことがありますから・・・・ 柿落ちぬ星夜の風に子犬吠ゆ 歌樽先生:俳人ですね。こういう練習をすると詩の核になる部分に近づけますね。 詩子アナ:今日は、歌人、詩人、俳人の一人3役の大変な日なのであーる。 歌樽先生:いろいろとやってみることが大切ですからね。では、次に進みましょう。