• 本坊酒造酒蔵見学鹿児島
    本坊酒造醸造所(鹿児島市)です。ひさしぶりの「こんなところに
    ハングルが」でした。
    友人が旅行で行ったようです。

    【鹿児島市の本坊酒造醸造所】

  • 第10回 題目:チュッケッタ 죽겠다:(-で)しかたがない

    「トウォチュッケッタ:暑くてしかたがない」や「チュウォチュッケッタ:寒くてしかたがない」など、「チュッケッタ」の原義の「死にそうだ」よりも軽めに使われる表現です。好感をもてるときにも使います。

    最近は どこも節電 トウォチュッケッタ (NO42)

    節電や暑さのために苦労が多いようです。関連句をいくつかあげておきます。

    電気不足 節電しすぎて トウォチュッケッタ(NO20)
    今年の夏 どこも節電 トウォチュッケッタ(NO29)
    この夏は 団扇で扇ぐ トウォチュッケッタ(NO25)
    トウォチュッケッタ 熱中症に気をつけよ(NO19)

    最近は 東方神起 チョアチュッケッタ(NO41)

    「東方神起」がデビューしたのは2004年だそうですが、現在も人気は衰えていないようです。「チョアチュッケッタ:好きで好きでたまらない」を使った句もたくさんありました。

    チョアチュッケッタ その背に呟く君が好き (NO39)
    チョアチュッケッタ 大好きすぎてたまらない(NO14)
    たまらない かわいいあなたが チョアチュッケッタ(NO53)
    君のこと 見つめるたびに チョアチュッケッタ (NO57)

    本当に 君好きすぎて まじチュッケッタ (NO52)

    「まじチュッケッタ 」の「まじ」は「チョンマル(本当に)」といった意味でしょう。「まじ」が市民権をえて久しくなりますが、この「まじチュッケッタ 」という表現は全国的に広がる可能性があるように思います。

    何にでも臨機応変 チュッケッタ  (NO18)

    この句は「チュッケッタ」の用法を「臨機応変」といっているようです。日本語でこれをその時々にどう訳すのかは「臨機応変」さが求められます。訳の例をあげておきましょう。

    1 しかたない
    2 しょうがない
    3 たまらない
    4 どうしようもない
    5 大変だ
    6 がまんできない
    7 死にそうだ
    8 きつい
    9 やばい
    10 くやしい

    11 つらい
    12 きもい
    13 まじ―
    14 いやになる
    15 死ぬ~~
    16 -だし
    17 ピンチだ
    18 目もあてられない
    19 うずうずする
    20 めっちゃ

    21 チョー
    22 -すぎる
    23 最悪!
    24 しあわせ!
    25 天国!

  • 第9回 題目:ウリ( 우리:私たち)

     

    日常よく使われる言葉が「ウリ」です。普通、「私たち(の)、我々(の)」と訳されますが、
    自分の夫のことをよく「ウリ・ナンピョン」と言うなど、日本語とは違った使い方があります。

    「ウリ」だけで すぐに伝わる信頼感(NO12)

    「ウリ」には信頼している気持ちが含まれています。

    「ウリ」については以下のサイト、

    Click to access news200407.pdf

    のP6-7「コミュニケーション手段としての『 우리:ウリ 』考」を参照ください。

    類句に次のようなものがありました。

    「ウリ山田 とっても信頼してる人 (NO60)」
    「大切な 信頼できる ウリチング (NO30)」

    ウリマルで つながる心 君とぼく (NO61)

    「ウリマル」とは「私たちの言葉」が直訳ですが、韓国語の意味でよく使われます。韓国語を練習している日本人同士なのでしょうか。それとも日本人学生と韓国人学生なのでしょうか。いずれにせよ言葉の魅力が十分に伝わる句です。

    ウリの二字 ひととの壁を 取り払う (NO41)

    「ウリ」という言葉を使ったとたんに、ぎすぎすした感じやよそよそしい感じが無くなるようです。人と人との壁を取り払う魔法のような言葉だといっている句で、なるほどと思わせます。

    ウリ学生もただ今節電協力中 (NO26)

    暑くなってから、家庭でも学校でも節電の季節となりました。「ウリ学生」と「協力中」が「ウリ」の意味をよく捉えた句になっています。もちろんこの「ウリ」の中に作者も入っています。

  • com先日、浅草で発見しました。分別収集は実はソウルの方が厳密です。日韓中英という順番がちょっとめずらしいかも。타다には「燃える」以外に「乗る」という意味がありますね。

    【浅草で見つけました】

  • 第8回 題目:発音( 발음:パルム)

     

    今回は「 発音( パルム)」です。なかなか句を作るのが難しかったようです。

    口に出し パルム ヨンスプ(練習)パルムパルム (NO1)

    語学の基本は反復練習にあります。声に出して「ヨンスプ(練習)」することは特に大切です。この句には意欲的な学習態度がよく現われています。

    この句のように、発音練習を何度も繰り返しましょう。そうすれば、正しく、分かり易い発音
    ができるようになります。

    日韓のパルムは似てたり違ったり(NO34)

    発音がよく似ているものがたくさんあります。とくに漢字語の場合には音を聞くだけで、すぐに分かるものも少なくありません。

    例えば「都市」「準備」「温度」「計算」などはすぐに聞き取れます。一方、易しいようでなかなかうまく伝わらない語もあります。

    「紅茶」のことを「홍차:ホンチャ」といいます。カタカナで書く「ホンチャ」にあたるものをハングルで書いてみると何種類もあります。

    私も習い始めた頃、正しいと思って発音してもキョトンとされたことがよくあります。この句はこのような経験をしたことがあるのでしょう。

    ハングルはパルムがカギを握ります(NO38)

    韓国語には激音や濃音、パッチムなど、日本語の発音にはない音がたくさんあり、なかなかネイティブのように発音することができません。しかし、ひとつコツが分かってくると、だんだん他の音も出来るようになってきます。

    10年ほど前に「ハングルは発音が命」というキーワードでテレビのハングル講座をしていたのを思い出します。

    暑い日が続いていますが、苦手な発音を克服する夏としましょう。

  • 第7回 題目:子音( 자음:チャウム)

     

    文字を見る チャウムの形 口動かす (NO5)

    ハングルを覚えはじめた頃は、子音を見て、ああこの音だと確認して口を動かしてみます。いつの間にか、子音の形からすぐ音がでるようになるのですが、初めはなかなかそううまくはいきません。

    「文字を見る」、そしてやや間があって、「口を動かす」ところが、ハングルを習いたての頃、練習している姿が楽しく描写されている句です。

    音強く チャウムに棒を 足しましょう(NO41)

    息を強く出して発音するものを激音と呼んでいます。これらは基本になるハングルに棒を一本付け加えたり、点を加えたりします。

    例えば、「가:カ」の激音の「카」、「다:タ」の激音の「타」は棒を加え、「자:チャ」の激音の「차」は点を加えます。このようなハングルの基本的な作り方を詠った句です。

    類句に、「子音には 一画足して 進化する(NO30)」のように激音表記を進化と捉えた句もありました。

    生まれはね カクカクシカジカ 口の中(NO43)

    子音の形が発声器官を象ったものであることはハングルがどのように作られたかという説明に明確に書かれています。

    「カクカクシカジカ」という表現がハングルの角ばった子音の姿を連想させながら、かつ、それなりのしっかりした理由がある文字であることを詠っている句だと理解しました。

    この句よりももっとストレートに「チャウムは発生器官の形だよ(NO31)」と一気に子音の秘密を解き明かしたものがありました。

    こんな句も

    子音には 五つの種類の 音がある(NO36)

    子音を五行の「木、火、土、金、水」の5つに分けることは名付けの時に必要なものですから、知っておくべき基本知識といえましょう。子音は、現在濃音を除き、14種類ありますが、これらは5つに分けられます。

    『訓民正音解例』によるものと、伝統的なものとでは、一部異なるところがありますが、「 木、火、土、金、水 」の5つに分ける点では同じです。この歌は、子音が五行に対応していることを詠っています。

  • 第6回 題目:ハングル(한글)

    マルと棒 落書きしてたら ハングルに(NO1)

    なんとなくマルを書いて、これに棒を付けてみると、ハングルのようになったという句ですが、ハングルを
    習っていなければこの句は生まれていません。「ハングルに」の中にハングルを習った証拠が見て取れます。

    「何気なく丸を描いていたら恋人の顔になった」といった意味の歌を思い出しました。タイトルは「얼굴:オルグル(顔)」です。(심봉석 作詞. 신귀복 作曲)次のサイトで歌を聞くことができます。

    http://blog.daum.net/jirihada/4643

    この歌も恋人がいることの証拠でしょう。中学校の生物の先生が作詞を、同じ中学校の音楽の先生が作曲をした
    そうです。じつはソウルではかつて麻浦に住んでいたことがあり、近くのこの学校にも行ったことがあります。

    ハングル文字 国境越える 天地人(NO46)

    ハングルの母音は天地人を表しています。縦棒が人、横棒が地、短い棒は元来小さい丸のような点で表され
    ていて、これが太陽、つまり天を表します。このハングル文字が今では国境を越えて世界に広がっています。

    インドネシアのある民族が文字表記にハングルを用いているという話は有名です。日本でも電車などの駅で
    ハングル表記がみられるようになりました。

    ハングルには天地人、陰陽五行などの思想が盛り込まれています。天地人を詠ったものに次のような句がありました。

    ハングルを学べば見える天地人(NO4)
    天地人 ハングル文字の奥深さ(NO8)
    ハングルの母音が示す天地人(NO29、31)
    天地人 偉大な世界のハングルだ(NO30)
    ハングル文字 初めの一歩はアヤオ体操(NO16)

    ハングルの初めはなんと言っても母音と子音を覚えることです。母音を覚えるアヤオ体操を考案してからす
    でに15年以上経過し、この間、テレビ、ラジオの他に、授業や講演会などで普及に努めてきました。初めの一
    歩をアヤオ体操でスタートした学習者もずいぶん多いと思います。

    類句に以下のような句がありました。

    ハングルをアヤオ体操で覚えよう(NO36)

    ハングルを歌って覚えるアヤオ体操(NO24)

    ハングルは歌って覚えるアヤオヨオー(NO42)

    —————————
    写真:『訓民正音解例』ハングルの母音を説明した部分

    右ページの最後の3文字に「天地人」が見えます。
    母音の形は天地人から象ったとし、これは陰陽の「三才」(左のページ1行目)つまり天地人の道を備えていると
    書かれています。

  • 第5回 題目:身土不二(신토불이:シントブリ)

    地産地消 だけでは尽きぬ 身土不二(NO44)

    「身土不二」は本来「自分の生まれた土地で作られた農産物を食べるのが体に最も良い」といった考え方を
    言うようですが、輸入農産物から韓国の農産物を守る運動とも結びついて、大きな社会運動となりました。

    日本では「地産地消」という言葉が定着して来ました。都内には地方の農産物や物品を売る場所も出来ています。地方では観光スポットとなっている所もあるようです。

    「身土不二 地に足つけて村おこし(NO4)」のように、この句はこうしたさまざまな動きを「・・だけでは
    尽きぬ」と詠っています。

    身土不二 生まれた場所とのコミュニケーション(NO20)

    食べてみると自分の生まれ故郷のものでした。都会に出てきてからずいぶん経って、久しぶりに故郷のことを
    思ってみると、山や川、畑や田んぼなどが思い出されます。

    家族のこと、友達のこと、飼っていた犬や猫のこと、こんなことを考えていることも、食べるだけでは終わら
    ないコミュニケーションの場と感じているのでしょう。

    欠かせぬわ 人に全てに 身土不二(NO3)

    この句は自分のことを歌ったというよりも、「身土不二」を叫ばなくてはならない人たちの抑えがたい気持ちを代弁している歌のようです。

    外国からの安い農産物と価格面で競争するのはほぼ不可能な現実があります。何を訴えるべきなのか、という究極の問に、「欠かせぬ」と「全て」で答えているように感じました。

    こんな句も

    身土不二 世界共通 愛国心(NO39)

    韓国の「身土不二」、日本の「地産地消」、更にはインドの「スワデ-シー(「自国の」という意味から国産品愛用運動)」などを共通した「愛国心」と捉えて詠んだ句です。

    「身土不二」が漢字4文字なので、全て漢字でかいてみたという試みでもあったようです。この他に、

    身土不二 健康第一 地元味(NO18)
    身土不二 健康大切 食文化(NO23)

    などの句もありました。

  • 第4回 題目:トウガラシ(고추)

    唐辛子 チェサでは使えぬ すごいやつ(NO53)

    「チェサ」は祖先に供物をお供えして祀ることで、「祭祀」と書きます。このチェサには辛い野菜、刺激の強い野菜は用いられません。その理由は次の句で説明します。

    また、果物では桃が使えません。桃は霊に対して力が勝るからという説もあります。「すごいやつ」とやや荒っぽい表現にしたところが、唐辛子の辛さを表しているのでしょう。

    唐辛子、ニンニク、ネギ、ニラ、セリいらん(NO22)

    これらの野菜は「五辛菜(오신채:オシンチェ)」といい、祭祀(チェサ:祖先を祀ること)の膳に用いることが禁じられています。

    この句は、「春の七草の歌」(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ほとけの座、すずな、すずしろ、これぞ七草)を思い出させます。

    これらの野菜が祭祀の膳にのらないのは、お寺の料理に用いられないから、あるいは刺激性が強いから、精力が付くからなどととされています。もっとも唐辛子は祭祀が定着する頃にはまだ栽培されていませんでした。この句で「五辛菜」が覚えられますね。

    唐辛子食べて汗かく夏盛り(NO57)
     
    暑い夏に唐辛子を食べるともっと暑く感じるはずですが、韓国では熱いもの、辛いものが好まれます。熱いものの代表は「参鶏湯(삼계탕:サムゲタン)」、辛いものの代表は「咸興冷麺(함흥냉면:ハムフンネンミョン)」でしょう。

    古くから「以熱治熱(이열치열:イヨルチヨル)」という言葉があり、これは「熱をもって熱を治す」ところから、「熱には熱」、「力には力」といった風に、暑い夏には熱いものを食べて暑さに負けないようにしようという考え方です。

    夏の盛りに唐辛子を食べて汗をかく様子が「以熱治熱」にぴったりの句となっています。
      

    こんな句も

    気が滅入るそんな時こそ唐辛子(NO44)

    唐辛子の辛さには気が滅入ったときに元気にしてくれる力があるようです。この句の作者はそんな唐辛子の力を知っているのでしょう。唐辛子の辛さに慣れると、辛いものがないと寂しくなることもよくあります。

    かなり辛い唐辛子でもとがった先っぽの三分の一ほどはそれほど辛くありません。辛いものが苦手の人は先っぽの細い部分を少しだけ齧ってみて、辛さ具合を確かめてみましょう。
    本当に辛いものは胃を壊しますので注意しましょう。

  • 第3回 題目:マッコリ、マッコルリ(막걸리:濁り酒)

    マッコリの 味を知ってる 我が小指(NO38)

    マッコリを小指で回してから飲むという話をしたところ、

    「マッコルリ ゆっくりゆっくり 回します(NO7)」

    「マッコルリ 小指で混ぜて 通(ツウ)になる(NO25、類句NO36、NO54)」

    などの句もありました。

    「小指が味を知っている」というのは、飲んだことがあるのでしょう。見よう見まねで小指を立てて、マッコリに浸して回しているうちに、酸っぱさとか、舌への刺激とか、まろやかさとかが、分かるようになります。

    インドでは指でご飯を混ぜて食べますが、まず指で味見をするそうです。「味を知ってる」というのはこのような感覚なのでしょう。

    歴史混ぜ 白を濃くする マッコルリ(NO32)

    マッコリを小指で混ぜるという句が多かったなかで、混ぜるという行為を歴史と結びつけたこの句は深みを感じました。また、マッコリは入れたままにしておくと、白い部分が沈殿し底に沈むため、上の部分が薄く、透明に近くなることがあります。それを混ぜると白く濁ってマッコリらしくなります。

    これをこの句では「白を濃くする」といっているのでしょう。あれこれと考えながら、また歴史にも思いを馳せながら、という場面にもっとも合うのはマッコリのようです。

    焼酎では早く酔ってしまいますし、ビールや生ビールでは歴史とは合わない気がします。

    マッコルリ 飲んで目指すは 韓国美(NO60)

    マッコリを飲んできれいになれるかどうかは分かりませんが、キムチを食べて歯を白くさせたり、辛いものを食べて脂肪を燃やしてスリムを目指したりするのが「あり」であれば、マッコリを飲んで韓国美を追求するこことも「あり」かなと思わせます。

    「カラ」や「少女時代」など女性グループが大人気なのもスリム系と無関係ではないでしょう。

    韓国では踊りながら歌うときに「口パク」がよくありましたが、これを禁止する法案が今年5月31日に出されたそうです。この法案が通ると、多くの歌手グループは大変になりそうです。それはともかく、何かを目指すのはよいことです。

    人気の句

    紅い頬 白いマッコリ 美しき(NO2)

    「紅い」と「白い」の対比が「頬」と「マッコリ」をうまく生かし、これがアピールしたようです。「美しき」というのは連体形なので、文末に使うには係助詞が必要ですが、現代語では「美しい!」といった意味合いがあるように感じられるのかもしれません。

    「マッコリ」の「コリ」に掛けて、「ホッコリ」「ニッコリ」「コリゴリ」などを入れた句も多く見られました。音だけをしゃれてもなかなかうまくいかないようです。

    文末の「美しき」が不自然であるところから、「美しき 白いマッコリ 紅い頬」のほうが良いのではという
    指摘(NO39)もありました。