サイバー中継: ハングルの詩のある風景
金素月「つつじの花」第2回
詩子アナ:「こい」という音から「恋、故意、請い、来い」などを思い浮かべましたが、そういうことではなかったんですね。
歌樽先生:素月は日本語でも詩を書いていますし、英語やフランス語もできたようですから、いろんな言語で考えることはマイナスではないと思いますよ。
まず、第1連の部分を確認しておきましょう。
詩子アナ:はい。第1連をみてみます。
나 보기가 역겨워
가실 때에는
말없이 고이 보내 드리우리다
歌樽先生:粗訳[あらやく]をつけてみましょう。
詩子アナ:直訳型でまずやってみます。
私に会うのがお嫌になり
去ってお行きになる時は
黙ってそっとお送りましょう
歌樽先生:これで意味が分かりますね。
詩子アナ:やや無理がありますが、7・5調にしてみました。では、意訳型でやってみます。
会うもお嫌の
別れなら
黙ってそっとお見送り
歌樽先生:原詩は7-5-5-7で、訳は7-5-7-5ですから、全体では原詩の文字数に合わせていますね。「가실」の意味を考えてみましょう。
第2問:2行目の 가실 は 가시다 (お行きになる)+ㄹ ですが、仮りに 가실 を名詞と見た場合に生じる意味のうち、一つだけ違うものがあります。それはどれでしょうか。
1)夫 2)妻 3)家庭 4)家族
詩子アナ:これは難題ですね。第1問の流れからすると、「妻」がポイントのようですから、答えは夫か妻かになるようですね。
歌樽先生:ということは?
詩子アナ: 가실「家室」で「家内」といった意味のようですから、分かりました。
第2問:一つ違うものは1)夫、です。
歌樽先生:なかなかいい調子ですね。가실「佳実」で「味も質もよい果物」という意味もあります。
第3問:3行目の 말없이 の 말 にもいろんな意味がありますが、次のうち一つだけ違うものがあります。それはどれでしょうか。
1)馬 2)言葉 3)将棋の駒 4)餞(はなむけ)
詩子アナ:1)~3)は知っていますから、、、
第3問:答えは4)餞、です。
歌樽先生:そうですね、말 には餞という意味はありませんね。
第4問:本来、「餞(はなむけ)」の「はな」とは何のことでしょうか。
1)鼻 2)花 3)端 4)華
詩子アナ:「つつじの花」という題ですから、ここは「花」との関連以外は答がないような問題のように思えるのですが、そこが落とし穴かもしれないという気もしますが。「はなむけ」の「むけ」は「向け」でしょうから、これに合ったものを探す必要があるようですね。
詩子アナ:ヒントを少しいただければ、、、
歌樽先生:ヒントですか、第4問の選択肢と関係があります。
詩子アナ:ああ、思い出しました。
第4問:答えは1)鼻、です。
歌樽先生:よく思い出しましたね。
詩子アナ:はい、土佐日記に「船路なれどむまのはなむけす」というのがあったような気がします。「むま」とは「馬」のことですから、「鼻」です。

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