紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 초혼 招魂 第8回
詩子アナ:分かりやすくするために、分かるものからチェックしていきます。
歌樽先生:いい方法ですね。
詩子アナ:
塾 憲 虎 春 梧
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
九 四 七 三 五
歌樽先生:コツを掴んできたようですね。
詩子アナ:ここまでは合っているんですか。
歌樽先生:ここまでは完璧ですよ。
詩子アナ:「雨 天 平 容 奇」の中に一、二、六、八、十があるんですね。
歌樽先生:そうなりますね。
詩子アナ:一は横棒一本なので全部にあるようですし、二は天と平、六は天と容と奇、八は平と容といくつかの可能性があるようなんですが。
歌樽先生:そこを一気に決めてもらえればいいですね。
詩子アナ:一気にですか。
歌樽先生:雨と平はどちらかが一でどちらかが十です。
詩子アナ:ヒントをもらってスッキリしました。
第18問:答が出ました。
雨・天・春・憲・梧・奇・虎・容・塾・平
一・二・三・四・五・六・七・八・九・十
歌樽先生:完璧です。このほかに、丙・宗・泰・寧・吾・赫・純・謙・旭・協などの文字も使われています。
詩子アナ:六の赫と七の純と八の謙がよくわかりませんが。
歌樽先生:六の赫(혁:かく)は赤いという字の2・3・4・5画目が六の書き方と同じなので、六に見立てているんです。七の純ですが、屯の中に七に当たる字画があるので、これを七に当たる文字として使っているのです。謙は右の兼の字の上の2画のカタカナのソに似た部分を八のように下を広げて書く書き方があって、そこを八と見立てているのです。このように字画の中にそれとなく入っているものがいくつもあります。そうすることで使える文字バリエーションを増やしているんです。
詩子アナ:名付け法はずいぶん複雑なんですね。驚きました。
歌樽先生:五常を使ったものもありますよ。
詩子アナ:五常とはなんですか。
歌樽先生:儒教で守るべきとされる「仁・義・禮・智・信」です。最近はあまり見かけなくなりましたが、この順に名付ける場合もありました。
詩子アナ:金素月はこういう名付け法によって「김정식(金珽湜)」と名付けられた訳なんですね。
歌樽先生:金素月だけではなくて、現在も純ハングルの名前以外はこうした名付け法によって名前が付けられているんです。最ももとは儒教思想に基づくものなので、男性の場合が多いですが、女性の場合にも行列字を用いている人もいますよ。
詩子アナ:名付けの基本はこれでほぼ尽くされているんですか。
歌樽先生:これにさらに画数や発音などが複雑に関係してくるので、名付けのための専門家があちこちにいます。
詩子アナ:発音というのは音ですよね。
歌樽先生:そうです。五行の音のことです。
詩子アナ:「招魂」で「이름이여!:名前よ!」と呼んでいるのは、単なる名前ではないんですね。
歌樽先生:そういうことですが、これで第3問の「名前が砕ける理由」が分かりましたか。第3問をもう一度見ておきましょう。
第3問(再):名前が砕ける理由は何に起因していますか。
1)名前がなくなったため
2)死者の名前の呼び方のため
3)死を象徴的に示すため
4)死者の魂が壊れているため
詩子アナ:第3問は「2)死者の名前の呼び方のため」でしたよね。ああ、名前の構成が名前の呼び方に関わっていて、このために名前が「砕ける」ということですね。やっとこれまでの流れが分かりました。
歌樽先生:流れが分かったところで、素月家の名前の構成をここで整理しておきましょう。

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