ハングルの詩・時代と文化
兼若博士が金素月(1902-34)の詩と時代・背景を楽しく案内します

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Category: 食に文化あり Q&A
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第10回 「チャジャン麺」は「자장면」と書くのが正しいとされていますが、実際には「자장면」という表記はあまりみかけません。もっとも多く見かける表記は次のうちどれでしょうか。 ① 짜짱면 ② 짜장면 ③ 자짱면 ④ 차장면 「위키백과(ウィキペディア)」には次の記述があります。 오랫동안 짜장면이라는 이름으로 불렸지만, 현재는 자장면이 표준어이다. (長い間짜장면という名で呼ばれていたが、現在は자장면が標準語である) また、日本語の「ウィキペディア」にはハングル表記の欄にこの2つがあります。 「짜짱면」で検索すると、解説や早食い、料理法などが表示されます。 http://ko.wikipedia.org/wiki/%EC%A7%9C%EC%9E%A5%EB%A9%B4 http://www.youtube.com/watch?v=ZfXteimEBcg http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=baby0817&logNo=40153080175 http://blog.daum.net/_blog/BlogTypeView.do?blogid=0BnVU&articleno=17304854&_bloghome_menu=recenttext#ajax_history_home (以前載せていたURLですが、現在はリンクが切れています) また「자짱면」という表記でも、「자장면」のことを示しているサイトもあります。 今回は②を正解にしたいと思います。 同じお店でも、異なった表記をしているメニュー表示もあります。これを指摘したところ、「初めて気がついた、知らなかった」という返事をもらったことがあります。 食べものには同じ料理でもつづり字が異なるものがありますが、現在は表記法が決められ、これに従うようになっています。
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第9回 韓国の中華料理店で「자장면(ジャージャー麺)」を頼むと、必ずといっていいほど出されるもので、前回の8回の答えにないものがあります。 それは次のうちどれでしょうか。 ① ショウガ ② ピーマン ③ 青唐辛子 ④ たまねぎ 「자장면(チャヂャンミョン)」を頼むと生のたまねぎが付いてきます。答えは④です。 「자장면(チャヂャンミョン)」は野菜や肉など油で炒めたものが入っていて、生のたまねぎを食べるとさっぱりした感じになります。 たまねぎは「チャヂャンミョン」にも使われている「チャジャン」という中国味噌を付けて食べます。 国立国語院では「자장면」について以下のような説明をしています。 「명사」(名詞) 중화요리의 하나. 고기와 채소를 넣어 볶은 중국 된장에 국수를 비벼 먹는다. 中華料理の一つ。肉と野菜を入れて炒めた中国味噌に麺を絡めて食べる。 자장면 の「자」の字の漢字は「酢」や「炸」が使われていますが、「国立国語院」では「炸」の字を使っています。 漢和辞典によると「炸:サク」には「食べ物を強火でさっとあげる」という意味があり、こちらが正しいのではないかと思います。ただ、「炸」には「작」の読みがあり、「자」の読みはないようですから、この漢字を用いていない辞書もあります。
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第8回 韓国の中華料理店で「자장면(ジャージャー麺)」を頼むと、必ずといっていいほど出されるものがあります。それは次のうちどれでしょうか。 ① たくわん ② ふくしん漬け ③ 梅干 ④ ラッキョウ 「자장면(ジャージャー麺)」は「チャジャンミョン」と言って、「ジャージャー麺」のように長く音を伸ばすことはありません。韓国の中華料理店であればどこでも食べられる最も ポピュラーな食べ物で、かつて子供たちにも大好きでした。 とても味もよく、韓国に行った当初は毎日のようにお昼はこれと決めていました。「 자장면 」を頼むと、不思議に「タクワン」が付いてきます。 というわけで、正解は①の「たくわん」です。 黄色が鮮やかで色素が使われていると思われるのですが、これにお酢をかけて食べます。なぜお酢をかけるのかと尋ねると、お酢には殺菌作用があるからというふうに答える人がたくさんいます。 「자장면」の類で「간자장(カンチャジャン)」とよばれるものがあります。普通の「 자장면 」よりも値段が2-3割高く、食材の種類も多く、肉もたくさん入っています。 これよりもさらに豪華なのが「삼선간자장(サムソンカンチャジャン)」です。 「삼선(サムソン)」とは新鮮な食材が3つという意味とのことで、「なまこ」「イカ」「エビ」の3つが入っている場合が多いようです。「なまこ」は「海蔘(ヘサム)」といって体によいものとされています。
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アンヨンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第7回 夏に飲食店に入ってすぐ、「물 좀 주세요. (直訳:お水ください)」といいました。次のうち、最も出てくる可能性の高いものはどれでしょうか。 ① 冷麺の汁を冷やしたもの。 ② 冷たい普通の水。 ③ トウモロコシ茶を冷やしたもの。 ④ 冷やした緑茶。 暑い日に飲食店で冷たい飲み物がでると手で持つときにも冷たくて気持ちよく、また口に入れると涼しい風が吹くようで、その涼しさが食堂を通っていく感じも格別です。 なにも言わなくて、普通はまずお冷が出てきますが、一杯飲み干した後、もう一杯飲みたいときには「물 좀 주세요.(直訳:お水ください)」と言いましょう。 こういうと、初めにでてきたものが普通はでてきます。冷やした麦茶が初めにだされると、「물 좀 주세요.(直訳:お水ください)」といえば、同じ麦茶がでてきます。また、「生水(センスー:ミネラルウォーター)」がでてくる場合もあります。 ①の「冷麺の汁を冷やしたもの」が出てくることはありません。 ②の普通の水の場合もあまりありません。 「生水(センスー)」や一度沸かした水を冷やしたものを、テーブルの上に置いてあるお店もあります。 ④の「冷やした緑茶」が一般の飲食店ででることはありませんので、今回の正解は③の「トウモロコシ茶を冷やしたもの」にしたいと思います。私の経験からは、これが一番多いようです。 また、韓国では緑茶は一般化していません。値段もかなり張りますし、使用器具などにも神経を使います。 薬を飲むなどの理由で「お水」がほしい場合は「맹물(メンムル:真水) 주세요.」「그냥 물(ただの水) 주세요」のように言います。
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「食に文化あり」クイズ 第6回 韓国では飲食店内での「楊枝」の使用が禁止となっていますが、その理由はなんでしょうか。 ① 尖端の鋭い楊枝が残飯にまじることで豚などに被害を与えるため。 ② 楊枝の多くは竹や木などが材料で、それらの伐採は自然に優しくないから。 ③ 再利用できないものの使用が飲食店などで原則禁止となったため。 ④ 歯科学会での研究発表で楊枝の使用が歯に悪いことが確認されたため。 楊枝の使用が禁止されたのと同じ時期に沐浴湯(銭湯)で一回分だけ使えるシャンプーや石鹸の使用が禁止されました。 かつて楊枝が豚の餌として使われる残飯に混じり、豚に危害を加えるということから楊枝の禁止が検討されたことがあり、その後、澱粉質で作られた楊枝が出回るようになり、一時話題になりました 今回の正解は③です。一回きりの使用で捨てられるものは原則禁止となり、飲食店では楊枝や割り箸が、また沐浴湯では一回だけ使用する石鹸やシャンプーの類を営業する場所には置いてはいけないことになりました。 このことと関連して、スーパーなどで従来無料であった買い物を入れるビニール袋も有料になり、無料でのサービスは原則禁止となったのです。 消費者からすると、不便ですが、エコ的にはトータルで考えると、プラスになるという判断なのでしょう。日本でもビニール袋を有料にしているお店があります。 無駄をなくすという観点からはいいのかもしれません。ビニール袋はゴミを捨てるときにも便利です。 韓国のアパート(マンションのこと)では、ゴミの分別が細かく行われています。回収車がくるときには複数の当番の係りの人が、紙、瓶類、缶類、プラスチック類、新聞類などの捨て場所を指示してくれます。 なま物は別の専用器があります。なま物専用器には中身だけを入れて、ビニールはその横のビニール入れに入れます。隣に水の入った容器があり、これで手を洗います。
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第5回解答篇。 ポッサムキムチというキムチがあり、この専門店もかつて大人気でした。最近は以前ほどは流行ってないようですが、一度食べてみるとその豪華さに驚かされます。 日本の韓国食堂では同じ名前の料理を出していますが、中身がずいぶん違うようです。さて、この料理の発祥地はどこでしょうか。 ① 平壌 ② 開城 ③ 公州 ④ 全州 「ポッサムキムチ」はキムチの中でも最も多くの種類の材料を使うといっていいでしょう。材料は以下のようなものが使われます。 野菜類:白菜、大根、セリ、カラシナ、ネギ、 木の実類:松の実、梨、栗、銀杏、なつめ、 海のもの:牡蠣、テナガタコ、 山のもの:シイタケ、タケノコの類 塩辛の類:エビの塩辛、黄石魚の塩辛 薬味類:唐辛子、千切り唐辛子、粗塩、塩、ニンニク、生姜、砂糖 ポッサムキムチは開城(ケソン)が発祥の地と言われ、先日、韓国からの留学生から、開城出身のおばあさんに、このポッサムキムチを作っていただいたという話を聞きました。 日本でポッサムキムチとしてメニューに載っているものは、かなり略式のように感じます。材料も少なく、味にも深さがあまりありません。 また、形も違います。これだけの材料を使うわけですから、手間もかかり、値段も高くなると思いますが、 ぜひ手軽に食べられるようにしていただければと願っています。 正解は②の開城です。 なお、以下のサイトを参照ください。写真も載っています。 http://park.org/Cdrom/Pavilions/Kimchi/20402.html
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ第4回の問題と答えです。韓国で爆発的に売れている冷蔵庫は次のうち、どれでしょうか。 ① 生野菜冷蔵庫 ② マッコリ冷蔵庫 ③ 魚・肉冷蔵庫 ④ キムチ冷蔵庫 正解は④の「キムチ冷蔵庫」です。キムチを漬けて発酵させる機能と、よく漬かったキムチを長く保存する機能があり、現在はキムチ冷蔵庫のない家がないほどに売れているという大ヒット製品になったといいます。 大手の電機メーカーは競って製品の開発に取り組んだようです。キムチを長持ちさせる温度は各会社で表記方法にやや違いがありますが、0.5度あたりをどのように維持するのかにかかっているようです。 韓国の食卓がキムチなしでは考えられないことを考えれば、キムチ冷蔵庫はもっと早く開発されてもよかったようにも思います。 しかし、高価な冷蔵庫をキムチ専用に使うという発想がなかなかでなかったという実情もあったようです。 大家族から核家族の時代へと移っていく過程で、キムジャン(越冬用)キムチを大量に作ることが少なくなってきました。 また、キムチをスーパーで買えるようになったこと、電化製品が手軽に手に入る経済状態になったこと、キムチを長くおいしく食べたいという欲求が強くなったことなど、ともかかわり合っているようです。 キムチ冷蔵庫はキムチ文化の深さと時代の変化を感じさせてくれます。
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第3回です。 小ぶりの大根を使ったキムチに「チョンガクキムチ」と呼ばれるものがあります。この「チョンガク」とはどんな意味でしょうか。 ① 未婚男性 ② 未婚女性 ③ 既婚男性 ④ 既婚女性 「チョンガクキムチ」の「チョンガク(총각)」は漢字で「總角」と書きます。 広辞苑には「チョンガー(総角)」として出ていて、「朝鮮の丁年過ぎの独身男子の蔑称」とあります。 「チョンガクキムチ」の名はそのキムチの形が「チョンガク」と呼ばれた男子の髪型とにているためとされています。 正解は①です。 日本で「チョンガク」を「チョンガー」というようになった理由はよくわかりませんが、私が子供の頃から日常の会話で、未婚の男子の意味で使われていました。今の若い人たちはあまり知らないようです。 「チョンガクキムチ」はさっぱりとした味で、とくに噛んだ時のしゃきっとした感じがよく、あまり辛くはありません。 辛いのは苦手というのであれば、周りに付いた唐辛子をコップの水で落として食べることもできます。ぜひ、一度食べてみてください。
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アンニョンハセヨ 兼若です。 「食に文化あり」クイズ 第2回、解答です。 越冬用のキムチ漬けを「キムジャン」と言いますが、この「キム」は「キムチ(김치)」のことです。 では、「キムチ」の語源は次のうちどれでしょうか。 ① 金菜 ② 沈菜 ③ 根菜 ④ 今菜 かつて、あるテレビの番組で「沈菜」という漢字を読ませるクイズがでたことがあり、驚きました。 そのクイズの正解は「キムチ」だったようですが、韓国で「沈菜(シムチェ)」というのは「キムチ」という 言い方がまだ成立していない時代の言い方ですので、これを「キムチ」と読む人はいなかったはずです。 キムチという呼び方が一般化すると、今度は「シムチェ」という言葉は使わなくなりました。 「沈菜(シムチェ)」を「キムチ」と呼ばないもう一つの理由は日本語のように「訓読」するという習慣がないため、 本来の漢字の音と違った読み方をすることがないからです。 つまり「沈」に「キム」、「菜」に「チ」という音読みがない限り「沈菜」を「キムチ」と呼ぶわけにはいかないのです。 この問題の正解は②です。なお、「沈菜(シムチェ)」-「チムチェ」-「キムチェ」-「キムチ」へと変化してきたと する説があります。 ただし、このような音韻変化を正確にたどってきたかどうかは定かではありません。以下はハングルの関連サイトです。 http://www.hanmal.pe.kr/bbs/view.php?id=gobal&page=8&sn1=&divpage=1&sn=off&ss=on&sc=on&select_arrange=hit&desc=desc&no=125&PHPSESSID=dfd85a6da20af23942ec3660bff6e2d3
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アンニョンハセヨ 兼若です。では解答編です。 「食に文化あり」クイズ 第1回 かつて「身土不二(신토불이:シンとブリ)」という言葉が流行りましたが、これはどんな意味で使われたのでしょうか。 ① 体と土は二つではなく、一つであるので、外国で暮らすよりも、自分の育った土地で生活していくのがよいという意味。 ② 体と土は二つではなく、一つであり、水も同じなので、外国から輸入したミネラルウォーターの類は飲まないほうがよい。 ③ 体と土は二つではなく、一つであるので、自分の育った土地でとれた農産物が体に一番あっている。 ④ 体と土は二つではなく、一つであるので、ビール、ウイスキー、ウォッカなどを飲むより、地元の「マッコリ(막걸리)」が体によい。 「身土不二」という言葉が韓国でよく使われるようになったのは、1990年以前からで、ウルグアイラウンドでの農産物の輸出入を巡る問題が先鋭化した頃からのように記憶しています。 「国産農産物愛用運動」のスローガンとして「身土不二」が用いられてきた訳ですが、現在はやや意味合いを異にしているところもあるようです。 当時、ソウル市内のあるビルに「身土不二」と書いた大きな垂れ幕が壁に掲げられていましたし、「身土不二」 の鉢巻をしてのデモもありました。韓国の農協もこの言葉の流行に一役買っていたようです。 問題の正解は③で、「体と土は二つではなく、一つであるので、自分の育った土地でとれた農産物が体に一番あっている」とする考えです。この考え自体は日本人によるもののようです。 以下はウィキペディアの「身土不二」の項です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BA%AB%E5%9C%9F%E4%B8%8D%E4%BA%8C#.E5.A4.96.E9.83.A8.E3.83.AA.E3.83.B3.E3.82.AF