Category: ハングルの詩のある風景
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ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第6回 詩子アナ:凧揚げはこうした年中行事と共に行われていたんですね。 歌樽先生:そうですね。日本でも凧は「新年」や「春」の季語としても用いられていますよ。 詩子アナ:どんな俳句ですか。 歌樽先生:では、こんな問題を出してみましょう。 第9問:次の句の中で最も古い句はどれでしょう。 1) 凧上(あげ)てゆるりとしたる小村哉(かな) 2) 小き子の小き凧を揚げて居る 3) 白紙(しらかみ)の小ひさき凧を上げてゐる 4) 凧ひとつ浮ぶ小さな村の上 詩子アナ:どれも「小さい」という意味の語が用いられていますね。 歌樽先生:正岡子規や小林一茶は凧の句を山ほど詠んでいて、選ぶのが難しいんですが、ここでは「小」の字の付いたものを選んでみました。 詩子アナ:「凧揚げ」が生活の中にしっかり根付いていたんですね。 歌樽先生:そうですね。新年の句としてよく出てきますね。 詩子アナ: お正月の句と考えると、句のイメージがずっと具体的になってきました。 歌樽先生:それはいいことですね。理解が深まっている証拠です。 詩子アナ:理解が深まっているかどうか分かりませんが、 第9問:答は、1)の「凧上(あげ)てゆるりとしたる小村哉(かな)」です。 歌樽先生:正解です。1)は小林一茶 (1763-1827)、2)は正岡子規(1867-1902)、3)は原田浜人(1884-1972)、4)は飯田龍太(1920-2007)の句です。 詩子アナ:イメージがどこか素月の詩の「紙鳶」と繋がっているような気もしますが。これは「凧」の持つイメージがそのような感じを持たせるのでしょうか? 歌樽先生:凧の句の全てがそうだとは言えませんね。切り取った風景や凧に持たせるイメージの違いによって違った句になりますから。 詩子アナ:1)と4)は「村」に、2)と3)は凧揚げしている人に焦点が当てられているように感じます。 歌樽先生:一茶の別の句ですが、「凧(たこ)抱いたなりですやすや寝たりけり」「凧(いかのぼり)青葉を出(いで)つ入(いり)つ哉(かな)」、子規の「子を抱いて巨燵(こたつ)に凧を揚げる人」「風に乗る姿は軽(かろ)し鳳巾(いかのぼり)」などは上の4つの句とは全く違ったイメージの句になっていますね。 詩子アナ:素月の「紙鳶」もイメージの把握が大切だということのようですね。 歌樽先生:「紙鳶」だけでなく、その詩の姿がそこに見えますからね。 詩子アナ:一見、淡い風景画のような詩に見えるのですが、そうではないのですか。 歌樽先生:そのあたりは後でゆっくり見ていきましょう。 詩子アナ:そういえば、「お正月には凧あげてこまをまわして遊びましょう」という童謡もあまり聴かなくなりましたね。 歌樽先生:では、久しぶりに聴いてみましょう。東(ひがし)くめ作詞、滝廉太郎作曲、明治34年(1901)発表の歌、「お正月」です。 1)もういくつねると お正月 お正月には 凧あげて コマを回して遊びましょう 早くはやく来い来いお正月がつ 2)もういくつねると お正月 お正月しょうがつには まりついて おいばねついて 遊びましょう 早く来い来い お正月 童謡・唱歌 ― お正月 ― 全11曲 – Bing…
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ハングルと詩のある風景: 素月と凧揚げ 第5回 詩子アナ:参考になる絵か写真のようなものがあればうれしいのですが。 歌樽先生:では、日本の喧嘩凧祭りの様子を見ておきましょう。 詩子アナ:これは大変なお祭りですね。相手に糸を切られないようにしなくてはいけませんね。 第7問:答は3)切れにくさ、です。 歌樽先生:正解です。切れると凧が落ちるか、飛んで行ってしまいますからね。切れにくくしたり、相手の凧糸を切るために糸にガラスや剃刀の刃のようなものを膠(にかわ)で塗り付けることもあったようですが、最近は鉄粉を糸に塗り付ける方法も取られているようです。 詩子アナ:凧を揚げるというのは大変なことなんですね。 歌樽先生:「けんか凧」は「끊어먹기:凧糸切り」というのですが、喧嘩凧は特に大変ですね。 詩子アナ:ほかに凧揚げについて何か書かれていますか。 歌樽先生:厄除けのための凧揚げ行事の説明があります。 第8問:では、この行事は陰暦の何月に行われるでしょうか。 1)1月 2)2月 3)3月 4)4月 詩子アナ:陰暦の1月にする行事はたくさんありますね。 歌樽先生:1月は特に多いですね。旧正月を祝うだけでなく、15日は「대보름(大満月)」ですから、「지신밟기(地神踏み)」「달맞이(月見)」「다리밟이(橋踏み)」など行事満載です。 詩子アナ:先ほどの凧揚げの民俗画では雪が降っている景色が多かったので、1月か2月なんだと思いますが、毎月のように行事があるのですか。 歌樽先生:そうですね。陰暦で行われるのですが、年中行事ですから、毎月のように何かしらありますね。 詩子アナ:では、1月に追加ということで、 第8問:答は1)の1月です。「쥐불놀이(ネズミ追い火)」もこの頃ですし。空き缶に穴を開けて、中に火を入れて、ぐるぐる回すのをよく見ましたし。 歌樽先生:正解です。「쥐불놀이(ネズミ追い火)」の様子と凧の厄除けの文字もみておきましょう。 詩子アナ:凧の厄除け文字は「送厄迎福」と書くんですね。どう読むのですか。 歌樽先生:「송액영복」と読みます。「재액소멸(災厄消滅)」と書くこともあります。 詩子アナ:「쥐불놀이(ネズミ追い火)」で使う空き缶は昔からあったのですか。 歌樽先生:昔はありませんでした。米軍経由のもので、朝鮮戦争(1950-1953)の後からのようですから、素月の時代は空き缶を使うことはなかったようですね。以前は旧暦のお正月の最初の「子(ね)」に当たる日にネズミを追い払うために田畑のあぜ道に火をつける民俗行事の一つでした。その後、陰暦の1月15日にすることが多くなったようです。
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ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第4回 詩子アナ:満年齢ですか、数え年ですか。 歌樽先生:当時も今も年齢は数え年が普通ですね。 詩子アナ:小学校に入る頃には凧揚げをやっているでしょうから、、、 第4問:答は2)の5歳~7歳、です。 歌樽先生:残念でした。 詩子アナ:残念ですか。では、、、 第4問:答えは4)の10歳以上です。 歌樽先生:残念でした。 詩子アナ:残念!では、、、 詩子アナ:残念さは変わりませんが、かしこまりました。最後の選択肢で、 第4問:答えは3)の8歳~9歳、です。 歌樽先生:残念でした。選択肢が一つ残っていますが。 第4問:答えは1)4歳以下、です。 数え年で4歳は満では3歳ということですから、これは初めから選択肢からは外していました。満3歳で凧揚げとは驚きです。 歌樽先生:素月の叔母の桂熙永著の『私の育てた素月』(章文閣 1969)に書かれていますね。 詩子アナ:どんな風に書かれているのですか。 歌樽先生:「素月はこうして4歳の時から凧を揚げ、誰よりも凧を高く揚げた」(P40) 詩子アナ:数えの4歳は満では3歳ですね。3歳の子が一人で凧を揚げるのは大変だったでしょうね。 歌樽先生:凧揚げをかなり力を入れて習ったようなのですが、そのあたりを見ていきましょう。 第5問:素月は誰から凧揚げを習ったでしょうか。 1)父親 2)兄 3)祖父 4)祖母 詩子アナ:凧揚げは習わなくても、やっているうちにできるようになるとは思いますが、幼いですから、誰かから教わった方が安心ですね。 第5問:答えは、3)の祖父、です。 歌樽先生:正解です。ちなみに素月は長男ですから、お兄さんはいません。 詩子アナ:お祖母さんが教えることはないでしょうし、お父さんは病気がちだったようですから。 歌樽先生:推理力が戻ってきましたね。 詩子アナ:まだまだです。力を入れて習ったというのは、ただならぬ感じがしますが。 歌樽先生:それには糸が関連しているようですね。凧糸を引いたり緩めたりと、力の入れ方が大切ですからね。『私の育てた素月』に祖父が凧揚げを素月に教えたこと、そして、凧糸がとても貴重だったことが書かれています。 第6問:では、凧糸は誰が用意してくれたのでしょうか。 1)父親 2)母親 3)祖父 4)祖母 詩子アナ:凧糸は買えばいいんじゃないんでしょうか。 歌樽先生:当時は今のように凧糸用の糸を簡単に買える時代ではなかったようですよ。 詩子アナ:ということは、糸を紡ぐのですか。 歌樽先生:凧糸を紡ぐだけでなく、糸ができた後に特殊な加工も必要になりますからね。 詩子アナ:高く揚げるにはずいぶん長い糸が必要になるでしょうし、分かりました。 第6問:答えは、4)の祖母、です。 祖父が凧揚げを教えるのですから、糸は祖母という組み合わせがピッタリです。 歌樽先生:ピッタリかどうかはあまり関係がありませんが、正解です。このころの子供たちは凧糸を作るのにセーターとかソックスのようなものの繊維を解いて使っていたようですよ。 詩子アナ:そうなんですか。凧の糸に特殊な加工が必要だというのはどういうことですか。 歌樽先生:では、これを問題にしてみましょう。 第7問:凧糸が特殊なのは糸に何が必要だからでしょうか。 1)長さ 2)太さ 3)切れにくさ 4)しなやかさ
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ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第3回 歌樽先生:私も久しぶりに聴きました。1911年刊行の『尋常小学唱歌』に掲載された文部省唱歌とありますね。 詩子アナ:尋常小学というのは何ですか。 歌樽先生:旧制の小学校で「尋常小学校」と言っていました。 詩子アナ:同じ頃にどんな唱歌が作られたのですか。 歌樽先生:「♪でんでん虫虫」の「かたつむり」や「♪山田の中の一本足」の「案山子(かかし)」、「♪秋の夕日に照る山」の「紅葉(もみじ)」、「♪京の五条の橋の上」の「牛若丸」などたくさんありますね。 詩子アナ:「でんでん虫虫」以外はあまりよく分かりませんが。 歌樽先生:学校で習う歌も昔とはずいぶん違っているんでしょうね。 詩子アナ:先生は「かたつむり」「案山子」「紅葉」「牛若丸」の歌、全部知っているんですか。 歌樽先生:有名な歌ですから、知っていますよ。そのかわり、最近の歌はよく知りませんが。 詩子アナ:時代の移り変わりがとても早いようですね。「紙鳶の歌」のように、凧には「絵だこ」と「字だこ」があるんですか。 歌樽先生:凧に「武者」や「龍」の絵を描いたものを「絵だこ」、「龍」などの文字をかいたものを「字だこ」と言っていますね。江戸時代の浮世絵にも凧揚げが取り上げられていますよ。 広重: a) 山下町日比谷外さくら田 広重: b)『東海道五十三次』袋井「名物遠州だこ」 北斎: c) 浅艸(あさくさ)本願寺 北斎: d) 江都(えど)駿河町三井(みつい)見世略圖 詩子アナ:いろんな凧があるんでね。韓国でも凧揚げの民俗画のようなものが残っていますか。 歌樽先生:凧揚げは大切な民俗行事ですから、いくつもありますよ。 e) f) 연날리기 : 네이버 블로그 (naver.com) g) 찻잔에 담긴 세상 (daum.net) h) 설날 민속놀이 : 네이버 블로그 (naver.com) 詩子アナ:小さい子供が凧揚げをしていますね。着ているものもカラフルで楽しいですね。金素月は子供の頃凧揚げをしていたのですか。 歌樽先生:子供の頃、熱心にやっていたようですね。 第4問:素月は何歳の頃から凧揚げをしていたでしょうか。 1)4歳以下 2)5歳~7歳 3)8歳~9歳 4)10歳以上
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ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第2回 歌樽先生:今回はいろいろと難しいところもあるのですが、強いて言えば「네 길거리」でしょうか、あるいは「혼자 섰으면」でしょうかね。 詩子アナ:キーとなるハングル、難しいようですが、「네 길거리」と「혼자 섰으면」いただきました!「길거리」は「通り」、「네」は「4つ」の意味ですから、「네 길거리」は「四辻、四つ角、十字路」といった意味になります。また、「혼자」は「一人」、「섰으면」は「立てれば、立ちたいなあ」で、「혼자 섰으면」は「一人立てれば、一人立ちたいなあ」といった意味です。では、このキーとなるハングルが入っているのはどんな詩でしょうか。 歌樽先生:こちらを見てみましょう。金素月の詩集『진달래꽃』の55番目の詩です。 紙鳶 午后의 네길거리 해가 드럿다、 市井의 첫겨울의 寂寞함이여、 우둑키 문어구에 혼자섯스면、 흰눈의 닙사귀、紙鳶이 뜬다。 詩子アナ:漢字が多くて、読みにくいものもありますね。 歌樽先生:では、ハングルで読めるように綴りも現在の書き方に合わせましょう。ついでに、直訳型の臨時訳も付けておきましょう。しっかりした訳詩はあとでまた考えることにして、臨時訳をしてみましょう。 詩子アナ:分かりにくいところもあるのですが、それはゆっくり伺うことにします。 지연(紙鳶) 凧(臨時訳) 午後(오후)의 네 길거리 해가 들었다. 午後の四辻に陽が射した。 市井(시정)의 첫겨울의 寂寞(적막)함이여, 街の初冬の静かさよ、 우둑히 문어귀에 혼자 섰으면, ぷらりと門(かど)に独り立てれば、 흰 눈의 잎사귀, 紙鳶(지연)이 뜬다. 白雪の木の葉、凧浮かぶ。 歌樽先生:詩のタイトルを考えてみましょう。 第3問:「紙鳶」は音読みでは「しえん」ですが、訓読みでは次の内どれでしょうか。 1)やっこだこ 2)いかのぼり 3)かみとんび 4)あがりえい 詩子アナ:「鳶(とんび)」からすると「かみとんび」と読みたいのですが、少々お待ちを。辞書の支援をいただきまして、調べてみます。…
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[毎週水曜日アップ、全18回の予定です] ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第1回 ナレーター:詩には風景があります。それぞれの詩にどんな風景があるのか想像してみると、その詩の姿がはっきりと浮かび上がってまいります。今回のハングルの詩はどんな風景のどんな詩なのでしょうか。 独断と偏見でお馴染みの歌樽先生が現場にすでに到着なさっているようです。では、現地の詩子アナウンサーを呼んでみましょう。現地の模様はいかがでしょうか。 詩子アナ:はい、こちら詩子です。お昼を済ましてから、散歩がてらこの公園に来ている人も多いようです。では、歌樽先生に伺ってみましょう。今回の詩のキーとなるハングルはずばり何でしょうか。 歌樽先生:ずばーり、、、難しいですね。 詩子アナ:そこのところを何とかお願いします。 歌樽先生:今回はかなりぐるぐると回り道をしながら見ていくことになりそうですので、全てをキーとなるハングルにしたいのですが、そうもいかないので、こんな問題から始めましょう。 第1問:次の語の内、素月の詩の中で最も多く用いられているのはどれでしょうか。 1) 새(鳥) 2) 구름(雲) 3) 달(月) 4) 하늘(空) 詩子アナ:1)の「새」は「山有花(산유화)」という題の詩に「산에서 우는 작은 새요(直訳:山で鳴く小さな鳥よ)」 と詠っている部分がありましたね。 歌樽先生:そうですね。本文では「적은새」という表記になっていますが、「작은 새(小さな鳥)」のことですね。 詩子アナ:4)の「하늘」は「제비(つばめ)」という題の3行詩の一行目に「하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도 (直訳:空を飛び交うつばめの身でも)」とありました。 歌樽先生:なかなかよく覚えていますね。本文では「하늘」が「하눌」となっていましたね。 詩子アナ:あの、あてずっぽうですが、 第1問:4)空(하늘)、にします。 歌樽先生:あてずっぽうといわれては、何とも言いようがありませんね。 詩子アナ:では、当たりですか。よかった!空を見て何か探していらっしゃるようでしたので。 歌樽先生:ああ、そうでしたか。空を見ながら、「空」が答になるような問題を無意識のうちに作ってしまったようですね。使用頻度順に並べると、およその割合ですが、 새(鳥):구름(雲): 달(月): 하늘(空) →1:2:3:4 となります。 詩子アナ:あの、キーとなるハングルをそろそろ伺いたいのですが、いかがでしょうか。 歌樽先生:では、この問題をしてからにしましょう。 第2問:空をみながら待っているものは次の内、どれでしょうか。 1) 花火(불꽃놀이) 2)凧揚げ(연날리기)の凧 3) 飛行機(비행기) 4) UFO(비행접시) 詩子アナ:あの、私、UFOの町に行ったことがあります。 歌樽先生:日本にUFOの町があるんですか。 詩子:ええ、石川県の羽咋(はくい)市です。「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」という展示館で、実物大の宇宙船や宇宙食もあります。 本物の宇宙船がある宇宙科学博物館コスモアイル羽咋 歌樽先生:実は、あまりUFOの話をするつもりはなかったのですが。 詩子アナ:それは残念ですね。『宇宙&UFO国際会議報告書』もここから出されているんですが。 歌樽先生:そのお話は別の機会に伺いましょう。…
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ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第19回 詩子アナ:素月は「Aでもあり、Bでもある」というスタイルですから、126のようにも、127のようにも見えるようにしたのかもしれませんね。それに「CでもDでもある」のでしたら、もうここでは126でも127でもどちらに理解されても構わないけれど、ただ127と理解できる余地を残しておきたかったのでしょう。だんだんそんな気になってきました。ということで、 第28問:答えは、4)127番目「닭은 꼬꾸요」。1~127までの総和が「127×128÷2=8128」です。 歌樽先生:いろんなところで完全数が出てきますね。目次の詩のタイトル表記と本文の詩のタイトル表記が違っているのですが、それを表にしておきましょう。 NO 目次表記 p 本文表記 p 字数 記号 数 4 山우헤서 8 山우헤 8 1 6 님외노래 12 님의노래 12 1 20 옌前엔 밋처 몰낫서요 37 예전엔 밋처 몰낫섯요 37 3 22 해가 山마루에 저믈어도 39 해가 산마루에 저므러도 39 2 …
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ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第18回 詩子アナ:「みんなごらんよ 陽が沈む」ですから、これはもう2)の「西山」に違いないと思うのですが、これでは秘密になりませんね。 歌樽先生:秘密があると睨んだところはさすがですね。 詩子アナ:これで、秘密があることがはっきりしました。ということは、正解が2)ではないということですから、他を捜さなくては。以前「破字(파자)」を学びましたが、「破音(파음)」というのはあるのですか。 歌樽先生:聞いたことはありませんが、必要であれば作ることは可能ですよ。どういう概念かはっきりしていれば考えましょう。 詩子アナ:「破字」は漢字の字画の部分を利用しますが、この「破音」は一連の音のつながりから、その一部の「音」を利用するものなんです。 歌樽先生:それはずいぶん深みに入ってきましたね。 詩子アナ:ということは、これが正解のようですね。 第27問:1)東海、です。 歌樽先生:理由は? 詩子アナ:ローマ字で書いてみると分かりやすいです。 みんな ごらんよ ひが しずむ MI(4)NNA GORAN’YO HIGA(1) SHI(2)ZUMU(3) 下線の部分を数字の順によむと「HIGA(1)SHI(2) U(3)MI(4)」つまり「東海」となって「東海」になります。ここに「東海」が隠れているとは驚きですね。 歌樽先生:なるほど、これが「破音」ですか。ここまでくると、もう一つやってみましょうか。 詩子アナ:もう一つですか?もう一つといえば「東海」の次ということでしょうから、「白頭山」を捜せばいいということのようですね。 歌樽先生:そのあたりはご自由に。 詩子アナ:ローマ字で書く以外に漢字で書く方法がありますね。 みんなごらんよ 陽が沈む → 皆(みんな)御覧よ 陽が沈む 歌樽先生:それで? 詩子アナ:まったくこじつけですが、 「皆(みんな)御覧よ 陽が沈む」の「皆」の下部に「白」があります。語頭にきているので、「語頭」の「頭」をいただいて、これで「白頭」、それから「みんなごらんよ 陽が沈む」は全部で3度繰り返されますから、この「さん」を繋げると「白頭山」の漢字をなんとか捜すことができます。 歌樽先生:確かにこじつけがOKだと、いろいろなことが言えますね。あちこちにこじつけのできる種を蒔いておくと、あれもこれもになってしまって、「AでもありBでもあるだけでなく、Cでもあり、Dでもある」となって、なにが真なのかわかりにくくなってきますね。ただ、「みんなごらんよ 陽が沈む」は試訳ですから、本文とは実は無関係です。 詩子アナ:それは理解できます。でも、あちこちに蒔いた種がそれだけ多いということですよね。 歌樽先生:では、こんな問題を出しておきましょう。完全数の「6、28、496、8128」の4つ目の数字の「8128」についてです。 第28問:完全数の「8128」は次のどれと深い関係があるでしょうか。 1)7番目「失題」 2)32番目「失題」 3)105番目「진달래꽃」 4)127番目「닭은 꼬꾸요」 詩子アナ:何番目かということですから、詩のタイトルというよりも、どの数字が「8128」と関連があるかという問題のように思えますが。 歌樽先生:もう気が付いたようですね。 詩子アナ:127番目の「닭은 꼬꾸요」は詩集の最後の詩ですね。 歌樽先生:そうですね。「엄마야 누나야」の次の詩です。詩の数の総計を127ではなく、126とすべきだという学者もいるのですが、目次の通りに数えると「旅愁」が2つあって、127になります。
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ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第17回 詩子アナ:これでは確かに完全数を意識していたとしか考えられませんね。 歌樽先生:では、こんな問題を出しましょう。 第26問:これらの詩はいくつのパートに分けられているでしょうか。 1) 12 2)14 3)16 4)18 詩子アナ:「パート」というのは何ですか。 歌樽先生:第1番目の詩の「먼後日」は「님에게」という大きなタイトルの中に入っている10の詩の内の1つです。『진달래 꽃』という詩集の127の詩はこうしたいくつかの大きなタイトルに分けられているのですが、この大きなタイトルの数はいくつでしょうか。 詩子アナ:「パート」の数とは、この大きなタイトルの数なんですね。目次をみればすぐに分かるのですが。ええと、数えました。 第26問:3)の16、です。 歌樽先生:その理由は何でしょうか。仮にあればということなんですが。 詩子アナ:仮にでよければ…、「16」は「4×4=16」でも「2×8=16」でもあるのですが、「2×8」とすれば、「28」は完全数で、2月8日の「28宣言」にも通ずるということでしょうか。 歌樽先生:それぞれのパートに入っている詩の数は少ないものでは1つ、多いものでは19とずいぶんばらついているのですが、こうした分け方には素月なりの考えからなのでしょう。 詩子アナ:「이팔청춘(二八青春)」という言葉を聞いたことがありますが。 歌樽先生:かつては「二八」つまり16歳といえば立派な大人でしたからね。『春香伝』の成春香も李夢龍も「이팔청춘(二八青春)」でしたね。ちなみに素月は「三五」15で結婚しています。 詩子アナ:そうなんですか。詩集の『진달래꽃』を作るときには大変でしたね。数字についてもいろいろ考えて「失題」を7番目に持ってきたんですね。1から7までの数字の合計が28で、これは2月8日の独立宣言書に格別な思いがあったからでしょうね。その流れからもう一つの「失題」を32番目に置いて、自分の数以外の約数の合計が「31」にしたことから、3月1日の独立宣言書への思いも推察できますね。28とか31という数字をそのまま使うと独立運動家ではないかと疑われたり、怪しまれたりするので、約数と完全数という概念を使って表面的には分からないように配慮した、こんな風にも理解できるということのようですね。でも、一方で辻褄を合わせただけの解釈だと言われれば、そんな気もしてきますが、素月の気持ちはどうだったのでしょうか。 歌樽先生:Aでもあり、かつBでもあるという形式をとっているわけですから、少なくとも複数の解釈を拒否するというスタンスではなかったように思われます。 詩子アナ:時代が時代だっただけに大変な思いで詩作りをされていたんですね。でも、そうして詩を作っても、その意図が誰にも知られないままで終わる可能性だってある訳でしょう? 歌樽先生:その可能性はありますね。でも、その詩が残っている限り、いつか誰かがその詩の真意について語ってくれる日が来るに違いがない、こうした確信が詩を作る原動力にもなっていたのでしょうから。 詩子アナ:詩の本質に近づいたようでもあり、遠のいたようでもあるといった気持ちです。ところで、一つ気になっていたのですが、ずいぶん前に、ええと「제비:つばめ」の第1回で、すでに 동무들 보십시오 해가 집니다 みんなごらんよ 陽が沈む 해지고 오늘날은 가노랍나다 沈めば 今日とお別れさ 웃옷을 잽시빨리 입으십시오 何か羽織って さあ早く 우리도 산마루로 올라갑니다 僕らもお山に 登ろうよ という訳詞が付けられていたのですが、この訳詞にはなにか秘密があるのですか。 歌樽先生:訳詞ですから、これに秘密があってもなくても原詩にはかかわりがないのですが… 詩子アナ:ということは、何か訳詞にも秘密があるということですね。 歌樽先生:そこまでいわれるとしかたがありません。では問題を出しましょう。 第27問:1行目の「みんなごらんよ 陽が沈む」の訳詩と最も関連の深いものは何でしょうか。 1) 東海…
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ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第16回 詩子アナ:「31」と完全数とは何か関連があるのですか。 歌樽先生:これは2つ目の「失題」とのかかわりを見直すといいですね。 詩子アナ:以前、2つ目の「失題」が32番目の詩として書かれていて、32は自分の数以外の約数の和が「1+2+4+8+16=31」となることをやりましたが、これとは違うのですか。 歌樽先生:それも踏まえて考えてみましょう。 第25問:「31」・「32」と関連のあるのは次のどれでしょうか。 1) 397 2) 405 3) 496 4) 1425 詩子アナ:これはもう完全数との関わりでしょうから、躊躇なく、 第25問:答えは、3)496、です。 歌樽先生:この496はどこから出てきた数でしょうか? 詩子アナ:どこからと言われても、ともかく496でなければ、この流れは止められません。先ほど先生から「6、28、496、8128」の4つは覚えておくようにと言われましたから。それで、ピンときました。それから、1から31までの数の総数は(31×32÷2=496)ですから。 歌樽先生:なるほど。実は『진달래꽃』の目次でタイトルに使われた文字数を数えてみたのですが、タイトルで使われた「( )」をセットとして一字分で計算すれば、「496」文字になるんです。別々に数えれば「498」となりますが。 詩子アナ:えっ?何とおっしゃいましたか? 歌樽先生:『진달래꽃』の目次のタイトルと本文のタイトルが一部一致しないものもあるのですが、目次にある一番初めの詩のタイトルの「먼後日」の3文字から最後の127番目の詩のタイトルの「닭은 꼬꾸요」の5文字までを全て足した合計が「496」文字になるんです。 表にしておきましょう。 文字数 タイトル 個数 文字計 1文字 밤など 7 7 2文字 바다など 34 68 3文字 먼後日 など 36 108 4文字 千里萬里など、ただし( )は1字扱い 18 72 5文字 닭은 꼬꾸요 など 11 55 6文字 春香과 李道令など 9 54…






