ハングルの詩のある風景 : 素月と鉄橋 第17回

詩子アナ:さっき「オンマヤ・ヌナヤ」の詩碑の写真、見つけました。「往十里」のほうもスマホですぐ探してみます。

オンマヤ・ヌナヤ詩碑 (醴泉、漢川辺り)  往十里…김소월 : 네이버 블로그 (naver.com)

歌樽先生:「オンマヤ・ヌナヤ」、なかなか貫禄のある詩碑ですね。

詩子アナ:「往十里」の詩碑は芸術作品のようですね。それに素月の胸像もありますね。

歌樽先生:そろそろ、「남의 나라 땅」の訳詞をしてみましょうか。

詩子アナ:では、まず治安維持法制定前の1月1日の詩です。

남의 나라 땅            他国の地

돌아다 보이는 무쇠다리      肩越しの鉄の橋をば

얼결에 뛰어 넘어오니       ふいと小走り渡り切り

숨 그르고 발 놓는 남의 나라 땅.   一息ついて足を置く他国の地

(『東亜日報』1925.1.1)

次に、治安維持法制定後の12月26日発行の詩です。

남의 나라 땅            他国の地

돌아다 보이는 무쇠다리       肩越しに鉄の橋

얼결에 띄워 건너서서       つい川下り岸に立ち

숨 그르고 발 놓는 남의 나라 땅.    一息ついて足を置く他国の地

(詩集『진달래꽃』1925.12.26)

歌樽先生:訳詞に苦労の跡が見えますね。

詩子アナ:まだ、未解決のところがあるんですが。

歌樽先生:未解決の部分のない訳詩というのはありませんよ。一段落して、また後で考えましょう。

詩子アナ:そう言っていただけると、少し安心しました。この鉄橋を渡った人は緊張したままなんでしょうか、安堵の気持ちの方が強いのでしょうか。

歌樽先生:「발 놓다: 足を置く」の前の「숨 그르고: 息を整える」が「맘을 놓다: 安心する」と相通ずるように読めますね。

詩子アナ:では、「발: 足」アンド「맘: 心」が「安堵」ということで、よろしく。

歌樽先生:はい、了解しました。美味しいものでも食べにいきましょう。

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