ハングルの詩のある風景: 素月と鉄橋 第13回
詩子アナ:自分の方から橋を見たくて見るというのはダメなんですか。
歌樽先生:そのあたりを考えてみましょう。素月自身は鴨緑江鉄橋まで行って詩にしています。

詩子アナ:橋の上はこんな風だったんですか。のんびり歩いているようにもみえるのですが、
歌樽先生:手前が安東側、今の丹東側からの写真ですね。「箱根の関所」とか「兵隊さんが鉄橋を守備」などの文字がみえますね。
詩子アナ:ところで、素月の詩にはどんな風に書かれているのですか。
歌樽先生:タイトルは「봄과 봄바람과 봄비(春と春風と春雨)」です。途中にこんな内容があります。
이곳은 國境, 朝鮮은 新義州, 鴨綠江鐵橋,
(ここは国境、朝鮮は新義州、鴨緑江鉄橋、)
鐵橋위에 나는 섰다. 分明치 못하게? 分明하게?
(橋の上に我立てり。ひっそりと?堂々と?)
詩子アナ:なるほど。「分明치 못하게? 分明하게?」は他にどんな訳が可能ですか。
歌樽先生:「俯いて?胸張って?」「我いづこ?我ここに?」「知られぬように?知られるように?」こんなところでしょうか。
詩子アナ:新義州の側から鉄橋に立ったという詩ですね。あの、一つ気になることがあるのですが、鴨緑江の橋を渡るときに、捕まった人はどうなるのですか。
歌樽先生:捕まると取り調べられて、罪となれば、刑に服さなければなりませんね。
詩子アナ:捕まらない工夫というのはないのですか。
歌樽先生:工夫はいろいろとあったようです。
第16問:鴨緑江を渡る際、捕まらないための工夫にはどんなものがあったでしょうか。
詩子アナ:えっ! ちょっと荷が重いのですが。ヒントがあればなんとか考えられるかも知れませんが、全くお手上げです。
歌樽先生:ヒントですか。詩子さんはどこの出身ですか。
詩子アナ:京都ですが、ああ、そういうことですか。
歌樽先生:ヒントになったようですね。
詩子アナ:大ヒントです。日本人か中国人であれば捕まらないという前提ですが、
第16問:京都弁で話す。
歌樽先生:なるほど。それは一つの答えですね。京都弁ができれば、なんとかなるでしょう。
詩子アナ:Oh! 「おおきに!」では、江戸っ子という感じでもなんとかなりますか。
歌樽先生:なんとかなった場合もあるようですね。「てやんでぃ、べらぼうめ。こちとら江戸っ子でぃ」といって、難を逃れたという話を直接伺ったことがあります。
詩子アナ:ほかにもあるのですか。
歌樽先生:いろいろあったようですが、検挙数は鴨緑江の検問所が一番多かったとも言われています。
詩子アナ:それは、大変ですね。日本語が上手でない人もいるでしょうし。汽車の屋根の上というのはあったんでしょうか。
歌樽先生:汽車の屋根の上よりももっと危険なやり方があったようですよ。
詩子アナ:では、汽車の下に張り付いていくのはどうでしょうか。


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