素月と鉄橋11

ハングルの詩のある風景: 素月と鉄橋 第11回

歌樽先生:ともかく大変な年でした。その大変さによって素月が1月の「뛰어」から12月の「띄워」に変えざるを得なかったのでしょう。

第12問:素月の詩集は1925年の12月に出たのですが、その年に何があったでしょうか。

  • 1) 第1次世界大戦  
  • 2) 3・1運動  
  • 3) 関東大震災  
  • 4) 治安維持法の制定

詩子アナ:大変な年というだけあって、どれも本当に大変そうですね。第一次世界大戦は確か1914年で、3・1運動は1919年、関東大震災は1923年ですから、分かりました。

第12問:答は、4)治安維持法の制定、です。これはどんな法律ですか。

歌樽先生:では、当時の「官報」を見ておきましょう。

詩子アナ:大正14年(1925)4月22日の官報ですか。初めて見ました。旧字体で書かれていますね。

歌樽先生:第1条を新漢字に、カタカナもひらがなに直しておきましょう。

第一条 国体を変革しまたは私有財産制度を否認することを目的として結社を組織しまたは情を知りてこれに加入したる者は十年以下の懲役または禁固に処す。前項の未遂罪はこれを罰す。

第13問:「国体」とはどんな意味を表しているでしょうか。次の中から選びましょう。

  • 1) 国民主体の国家 
  • 2) 天皇が統治する国家 
  • 3) 国会中心の国家  
  • 4) 軍人中心の国家

詩子アナ:これは、もうこれしかありません。

第13問:時代が時代ですら、答は、2)天皇が統治する国家、です。

歌樽先生:ちょっと易しかったですね。当時は天皇機関説や社会主義運動など天皇の統治する国家に批判的な流れがあり、こうした動きを封じ込めるために多くの学者を集めて「国体」つまり、天皇が治する国家の正当性を明確にしたかったのでしょう。

詩子アナ:いろいろと分からないことが多いのですが、「国体を変革しまたは・・・したる者は十年以下の懲役または禁固に処す」という語句から推察して、反対勢力を法律の名ですぐに弾圧できるような気がしますが。

歌樽先生:こういう時代が長く続いて民族の独立を願う運動も弾圧を受けたり、逮捕されたりしましたね。

詩子アナ:見た目ではアジア人はどの民族か分かりにくいと思うのですが、どうやって区別していた      のですか。

歌樽先生:なかなか区別が付きにくい場合が多いですね。

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