ハングルの詩のある風景: 素月と凧揚げ 第17回
詩子アナ:これは私にも分かります。
歌樽先生:易しかったようですね。
詩子アナ:脚韻を「heaven」に合わせるためには「seven」か「eleven」ですが、11時は朝のすがすがしさがありません。それで「seven」にしたようです。
第22問:答は、4)「そら(heaven)」に韻を合わせるため、です。
歌樽先生:韻を踏んでいる訳ですね。
詩子アナ:はい。外にも「spring-wing」「morn-thorn」「pearled-world」と韻を踏んでいます。
「紙鳶」と「春の朝」は何かが似ていますね。
歌樽先生:似ていると言えば似ていますし、違うと言えば違いますし。これはヒントになりますね。
詩子アナ:ヒントになるということで、ピーンときました! 風景が全く違うのに、よく似ているということは、不思議、不思議の摩訶不思議ですね。
歌樽先生:気合が入ってきましたね。
詩子アナ:カラ元気のようなカラ気合ですが、入れないよりはましかと思いまして。
歌樽先生:では、その調子で。
詩子アナ:まず、「春の朝」と「紙鳶」の臨時訳(第2回)を比較してみます。
지연(紙鳶) 凧(臨時訳)
午后(오후)의 네 길거리 해가 들었다. 午後の四辻に陽が射した。
市井(시정)의 첫겨울의 寂寞(적막)함이여, 街の初冬の静かさよ、
우둑히 문어귀에 혼자 섰으면, ぷらりと門(かど)に独り立てれば、
흰 눈의 잎사귀, 紙鳶(지연)이 뜬다. 白雪の木の葉、凧浮かぶ。
| 春の朝 | 紙鳶 | |
| 1 | 時 → 春 | 時 → 初冬 |
| 2 | 日 → 朝 | 日 → 午後 |
| 3 | 朝 → 七時 | 午後 → 2~3時頃? |
| 4 | 片岡 → 露 | 街 → 静か |
| 5 | 揚雲雀 → なのりでる | 凧 → 浮かぶ |
| 6 | 蝸牛 → 這う | 独り → 立つ |
| 7 | 神 → そらに | 無 |
| 8 | 世 → 事無し | 無 |
歌樽先生:遠回りのような気もしますが、比べて、何か分かりましたか。
詩子アナ:いろいろ分かってきました。これで完璧、パーフェクトの領域に入りました。
何なりとお尋ねくださーれ!!
歌樽先生:これは大きく出ましたね。では、素月の「紙鳶」にはなぜブラウニングの詩の「春の朝」にある「神は天にあり、世はすべてよし」の部分がないのでしょうか。
詩子アナ:それは素月が「この世は理不尽だ」と思っていたからだと思います。
歌樽先生:なるほど。
第23問:では、素月が「この世は理不尽だ、住みにくい!」と詠った詩を挙げましょう。
詩子アナ:何かあったような気がします。
歌樽先生:「何なりとお尋ねくださーれ!」ということなので、こんな問題を出してみましたが。

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