ハングルの詩のある風景 」

「失題の秘密」第10回

詩子アナ:李光洙、韓龍雲、崔南善、李昇薫は皆独立運動とかかわりのある方のようですね。

歌樽先生:そうですね。みんな逮捕されましたね。

詩子アナ:裁判の記録は残っているんですか。

歌樽先生:裁判記録はもちろん残っていますよ。

詩子アナ:白頭山と最も関連が深い人の特徴は何かありますか。

歌樽先生:その人の雅号の中に「主人」という文字が入っています。

詩子アナ:「破字」のように考えればいいんですね。分かりました。

第17問:3)の崔南善です。「崔」の字の山の下の「隹(ふるとり)」の形をよく見ると、「人偏+主」の形に似ています。

歌樽先生:正解です。「ふるとり」という言葉を久しぶりに聞きましたね。「舊(ふるい)」の字の中の「とり」ですから、これも「破字」的な感覚ですね。この破字がよく分かってきたようですね。崔南善は「六堂(육당)」という雅号が有名ですが、「南嶽主人」という雅号もありますよ、監獄にいましたしね。また、白頭山を踏査して紀行文の『白頭山覲參記(백두산근참기)』を書いています。

詩子アナ:そのほかの人は何をした人ですか。

歌樽先生:李光洙は「2・8宣言書」を書いた人、 韓龍雲は「3・1宣言書」の「公約3章」を書いた人で、詩人でもあります。李昇薫は3・1運動の「宣言書」に署名した33人の内の一人で、金素月の通っていた「五山学校」を建てた人でもあります。

詩子アナ:すごい人たちですね。あの、「失題」との関連がまだよく分かりませんが。

歌樽先生:では、その関連を探してみましょう。

第18問:「失題」と「白頭山」との関連はどこにあるのでしょうか。

詩子アナ:急に本論の中心部分に入ってきて、とまどっていますが。他にヒントはないのですか。

歌樽先生:では、もう一度目次を確認しておきましょう。呉河根先生の『정본 김소월 전집(正本 金素月全集)』(1995 집문당)の目次には詩に番号がふってあるので参考になります。

詩子アナ:7番目の「失題」の前は「님의 노래」、後ろは「님의 말씀」で、どちらも「님」が付いた詩になっていますね。

歌樽先生:面白いところに気が付きましたね。

詩子アナ:あの、32番目の「失題」の上の29番目と30番目の漢字表記に大変なことに気づきました。「萬里城」と「樹芽」なんですが、上から斜め下に「破字」の手法を用いて読むと、ああもう、大変、大変、無茶苦茶大変でーす。

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