ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第9回
詩子アナ:「失題」というタイトルの流れからすると、何かその流れに呼応するものが必要になるという訳ですね。
歌樽先生:そういうことです。すばらしい着想ですね。
詩子アナ:ここで褒められても、先に行く手立てがないんですが。
歌樽先生:ヒントになるかどうか分かりませんが、ここで一部を試訳したものを見ておきましょう。綴り字は今の書き方に直してあります。
동무들 보십시오 해가 집니다 みんなごらんよ 陽が沈む
해 지고 오늘날은 가노랍니다 沈めば 今日とお別れさ
윗옷을 잽시 빨리 입으십시오 何か羽織って さあ早く
우리도 山(산)마루로 올라갑시다 僕らもお山に 登ろうよ
동무들 보십시오 해가 집니다 みんなごらんよ 陽が沈む
세상의 모든 것은 빛이 납니다 どこもかしこも真っ赤っか
이제는 주춤주춤 어둡습니다 これからだんだん暗くなる
예서 더 저문 때를 밤이랍니다 暮れゆきゃこれはもう夜だ
詩子アナ:「동무」というのは「同志」といった意味ですか?
歌樽先生:友達のことです。気軽に使える言葉でしたが、時代とともに使い方が変わってきましたね。呼びかけに使ったこともありましたが、呼びかけには使わなくなったり、全く使えなくなったりもしましたね。素月が生きていた頃は気軽に使えた時期です。
詩子アナ:友達に「보십시오:御覧ください」「해가 집니다:太陽が沈みます」というのは丁寧すぎて、何か変な気がするのですが。
歌樽先生:みんなの前で演説をしているような感もありますね。そういった何か気になるところがあれば、なんでも構いませんから、仰ってみてください。
詩子アナ:先生に「仰ってみてください」などと言われると、緊張します。この詩が何を呼び掛けているのかが、重要なポイントになると考えていいんですね。
歌樽先生:そのような流れで考えましょう。
第15問:「( )도 식후경」という諺に入る山の名前は何でしょうか。
1)백두산(白頭山) 2)금강산(金剛山) 3)설악산(雪岳山) 4)한라산(漢拏山)
詩子アナ:これは習いましたので、分かります。
第15問:2) 금강산(金剛山)、です。
歌樽先生:正解ですね。「花より団子」といった意味の諺でよく使われますね。
第16問:では、独立運動で歌われた愛国歌に出てくる山は次の内、どれでしょうか。
1)백두산(白頭山) 2)금강산(金剛山) 3)설악산(雪岳山) 4)한라산(漢拏山)
詩子アナ:歌の初めの部分ですね。映画や演奏会のときによく聞きました。
第16問:1)の 백두산(白頭山)、です。
歌樽先生:正解です。
第17問:3・1独立運動の「宣言書」を書き、かつ白頭山と最も関連の深い人物は誰でしょうか。
1)李光洙 2)韓龍雲 3)崔南善 4)李昇薫
詩子アナ:その「宣言書」はどんな内容なんですか。
歌樽先生:朝鮮の独立を高らかに謳った1919年3月1日の「宣言書」です。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444640#idx-5
詩子アナ:1919年3月1日の「宣言書」ということは、他にも宣言書があるのですか。
歌樽先生:1919年2月8日の「宣言書」があります。独立への願いに満ちています。
http://www.ayc0208.org/2_8/doc/28_JPN.pdf

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