ハングルの詩のある風景:失題の秘密 第8回

詩子アナ:伝統的な手法なんですね。

歌樽先生:高麗の時代からあったようですから、日本では平安時代の頃からということになりますね。

詩子アナ:ここは勘でやります。

第13問:1)の破字、です。

歌樽先生:理由は?

詩子アナ:破れかぶれ!です。「字画を分けたり、合わせたり」ですから、「分」と「合」は中途半端ですし、「遊」は軽すぎる感じがしました。

歌樽先生:冴えわたっていますね。では、これまでのところを整理する意味で問題を出しましょう。

第14問:「失題」というタイトルを2か所で付けた最大の理由は何でしょうか。

     1)趣味で 2)題を忘れて 3)生存戦略上 4)謎々作りで

詩子アナ:「失題」というタイトルを付けること自体がただごとでない気がしてきました。

第14問:答は3)の生存戦略、です

歌樽先生:当時は本当の気持ちをストレートに表すことは難しかった時代でしたからね。

詩子アナ:特に日本の支配に対する反対の意思や民族の独立への思いを表す場合には、そのことを悟られないように細心の注意を払ったんですね。

歌樽先生:「失題」というタイトルを「実際」と結びつける解釈を紹介しましたが、実は「実際」を意識してこの「失題」というタイトルにしたのではないのです。

詩子アナ:「失題」といタイトルの問題はも第7番目と第32番目の意味が分かったところで終わったと思ったのですが、この先があるんですか。

歌樽先生:ええ、この先が少しあります。やや、込み入っていますがね。

詩子アナ:先ほどの「破字」と関連があるのですか。

歌樽先生:するどいところを突いてきましたね。「破字」の手法が巧みに取り入れられています。

詩子アナ:まだ、詩の本文には入れないのですか。

歌樽先生:入れない訳ではないのですが、「失題」というタイトルの方が忙しくて。では、初版本のコピーをちょっと見ておきましょう。

詩子アナ:「失題」というタイトル文字がハングルよりもずっと大きい活字ですね。

歌樽先生:他の詩の場合も漢字のタイトル部分はかなり大きい活字が用いられています。

詩子アナ:「山」だけが本文では漢字で書かれていますね。

歌樽先生:「山」はほとんどが漢字でかかれています。ハングルで「산」と書いてあるのを見つけるのが大変なぐらいです。

詩子アナ:何か整然と書かれているように見えるのですが、実際の山と関連があるのですか。

歌樽先生:そのあたりも考えて行きましょう。

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