ハングルの詩のある風景: 失題の秘密 第3回

 詩子アナ:そうなんですね。誰が開封したかということですが、叔母さんではないでしょうから、

第5問:答は3)のお祖父さん、だと思われます。  

歌樽先生:正解です。お祖父さんは素月が幼いころとてもかわいがっていたようですしね。

詩子アナ:あの、そろそろ「キーとなるハングル」をいただければ嬉しいのですが。

歌樽先生:ハングルではありませんが、「キーとなる語」をこのあたりで挙げておきましょう。

詩子アナ:はい、そのほうが助かります。

歌樽先生:「キーとなる語」は「失題」です。

詩子アナ:「失題」はこの詩のタイトルですよね。先ほど、第1問でやりましたが、これがキーとなるんですか。

歌樽先生:そうですね。「キー」といえばこれでしょう。この詩は謎が多くて、実はどこから話せばいいのか分からないほどなんです。

詩子アナ:金素月は謎をかけるのが上手だったんですか。

歌樽先生:謎かけが上手とか下手とかいう問題ではないのですが、ではこの謎を考えてみましょう。

第6問:「失題」というタイトルの2つのうち、初めの方の詩は詩集진달래꽃(つつじの花)』の中の何番目の詩でしょうか。

詩子アナ:目次を見てみます。あの「失題」、ありました。

第6問:「7番目」です。1「먼後日」、2「풀따기」、3「바다」、4「山위에서」、5「옛이야기」、6「님의노래」、7「失題」となっています。綴り方が今とは違っていますが。

[図]失題03

歌樽先生:4番目のタイトルは目次では「山우헤서」となっていますが、本文では「山우헤」とだけ書いてあって「서」がありません。ところで、この「7番目」にはどんな意味があるでしょうか?

詩子アナ:「7番目」の意味ですか? ラッキーセブンということはないですよね。

歌樽先生:それはありませんね。ラッキーセブンといえば野球ですね。

詩子アナ:当時、野球はあったのですか。

歌樽先生:ありましたね。正岡子規は野球が好きで、広めていたようです。子規は1902年に亡くなっています。関東大震災の21年前ですね。上野公園の「正岡子規記念球場」に「春風やまりを投げたき草の原」という句碑があります。

詩子アナ:そんなに昔から野球があったとは知りませんでした。

歌樽先生:詩子アナは数学が得意でしたっけ。

詩子アナ:得意というわけではありませんが。

歌樽先生:素月は数学が得意でしたか?

詩子アナ:得意だったように記憶していますが。

歌樽先生:以前、成績表を見たことがありましたね。

詩子アナ:はい。どの科目もかなり優秀だったようですが。

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