つつじの花  진달래꽃 11

サイバー中継: ハングルの詩のある風景

つつじの花  진달래꽃  第11回

詩子アナ:「가시리歌詞を書いたものはないんですか。

歌樽先生:昔の表記のものと今の表記に直したものと解釈したものがあります。いろいろと難しいところもあるのですが、まずは第1連を書き直した歌詞を見ておきましょう。

가시리 https://namu.wiki/w/%EA%B0%80%EC%8B%9C%EB%A6%AC
가시리 가시리잇고 나는
버리고 가시리잇고 나는
위 증즐가 大平盛代 (대평성대)

詩子アナ:書き直したものでも難しいですね。

歌樽先生:現代語に直したものもありますから、そちらを見てみましょう。

第23問:「가시리」の現代語訳のものを新しく訳してみましょう。できれば、音韻数をそろえられるといいですね。

詩子アナ:確かに古い歌のようですね。

第23問:現代語訳のものを会話風に粗訳してみます。

가시렵니까? 가시렵니까?       行っちゃうの? 行ちゃうの?
버리고 가시렵니까?            私を捨てて行っちゃうの?

나더러는 어찌 살라하고         どう生きろっておっしゃるの
버리고 가시렵니까?            私を捨てて行っちゃうの?

붙잡아 두고싶지만              私のそばにいてほしいけど
서운하면 아니올까 두렵습니다.   嫌になられたら恐いから

서러운 보내드리니           辛いけれどもお送りするわ
가시자마자 돌아오십시오     着いたらすぐに帰って来てね

歌樽先生気持ちが伝わってきますね。一味も二味もちがいますね。

詩子アナ:古いものも当時は新しかったはずですから、思い切って新しく訳してみました。

歌樽先生:「古いものは新しい」ということですね、なかなかの着想ですね。

詩子アナいえいえ、それほどでも。가시리」と「진달래꽃」は確かに相通ずるものがありますね。

歌樽先生:「아리랑」という歌があるのですが、これを聞いてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=gkM_LXUCMeA

詩子アナ:この歌は聞いたことがあります。

歌樽先生:では、詩を書き取ってみましょう。

詩子アナ:「가시리」に比べると分かりやすい詩のようですね。

          아리랑 아리랑 아라리요.    
          아리랑 고개로 넘어간다.    
          나를 버리고 가시는 님은    
          십 리도 못 가서 발병 난다.

歌樽先生:地方に残っている「アリラン」とは違って、古くからある民謡という感じはしませんね。「新アリラン、本調(본조)アリラン、変則(변칙)アリラン」などとも呼ばれています。

詩子アナ:地方の「アリラン」があるんですか。

歌樽先生:「旌善(정선)アリラン」「珍島(진도)アリラン」「密陽(밀양)アリラン」などが特に有名ですね。https://www.youtube.com/watch?v=s0cHt_S4EjU

https://www.youtube.com/watch?v=6TyplwmcbTA

https://www.youtube.com/watch?v=mi4GTpDr_24

つつじの花 진달래꽃 10

サイバー中継: ハングルの詩のある風景

つつじの花 진달래꽃 第10回

詩子アナ:各連の前の4つの音と後ろの4つの音ですね。

第20問:こんな表にしてみました。

    4つ     4つ  
나: 보: 기: 가: 리: 우: 리: 다:
녕: 벼: 네: 약: 리: 우: 리: 다:
가: 시: 는: 거: 시: 옵: 소: 서:
나: 보: 기: 가: 리: 우: 리: 다:
31 31 2 31 31 3 31

歌樽先生:なかなか分かりやすい表ができましたね。

第21問:この表の特徴を挙げてみましょう。

詩子アナ:はい。以前「ハングルの詩のある風景」の「山有花」第7回でやったのを参考にします。

第21問:上の表で前の4つの音と後ろの4つの音を縦に各連で比べると、4つの内、同じものが3つあるもの、つまり五行音のうち2つの種類を使い、3つが同じの2種3同タイプが6つ、全てが同じ五行音の1種4同タイプが1つ、2種類のものが2つずつの2種2同タイプが1つで、いずれも金素月が好んで用いるタイプになっています。

歌樽先生:よく覚えていましたね。実は後ろの部分の4つは同じ連の中でどの連も「2種3同」になっているんです。1連、2連、4連の「-리우리다」はこれで「火水火火」の「2種3同」ですが、3連の「가시옵소서」の「시옵소서」が「金土金金」と「2種3同」になっていますね。

詩子アナ:横に見る訳ですか、ということは縦も横も韻を考えているんですね。驚きました。

歌樽先生:今回はよく驚いていますね。

詩子アナ:驚くというより、驚嘆です。

歌樽先生:驚くほうの驚嘆ですか、敬うほうの敬嘆(きょうたん)ですか?

詩子アナ:敬うほうの「敬嘆」があるとは知りませんでした。こちらにします。

歌樽先生:ああ、そちらに行きますか。「가시는 걸음걸음」の「가시는」は「가시다(お行きになる)+는」ですが、ここでは全く別な語を考えてみましょう。

第22問:「가시」を接頭辞とする次の言葉のうち「가시」の意味が他のものと違うものはどれでしょうか。

1)가시아비   2)가시어미   3)가시집    4)가시나무새

詩子アナ:どれも難しい言葉ですね。辞書で調べてみます。1)は「장인:妻の父」、2)は「장모:妻の母」、3)は「처가:妻の実家」の俗っぽい言い方、4)は「가시나무:棘のある木、:鳥」ですから、これが違うようです。

第22問:答えは、4)가시나무새(茨の鳥)、です。

歌樽先生:正解です。「가시」には「妻または妻の実家」という意味があります。

詩子アナ:こういう言葉をみんな使っているんですか。

歌樽先生:現在はあまり使われていないようですね。知っている人も少ないようですし。

詩子アナ:ということは、「가시」には他に秘密がありそうですね。

歌樽先生:実は「가시리」という高麗時代の歌謡があるんですよ。

詩子アナ:どんな関連があるんですか。

歌樽先生:「가시리」と「진달래꽃」とは深い関連があるといわれていますね。まず、「가시리」のいろんな歌のバージョンを聞いてみましょう。

이명우  
https://www.youtube.com/watch?v=j5b3lKynPF8

양하영  
https://www.youtube.com/watch?v=0gxTIf_Hago

서산시 여성 합창단
https://www.youtube.com/watch?v=4SlTp1j0rts

평택시여성합창단
https://www.youtube.com/watch?v=QZGLl7QtLs4