제비 つばめ 05

紙上中継:ハングルの詩のある風景 제비 つばめ 第5回

 

詩子アナ:ノーヒントは辛いですね。

歌樽先生:上田敏が直接書いているところがありますね。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#141

詩子アナ:ああ、ここですか。

オオバネルは、ミストラル、ルウマニユ等と相結で、十九世紀の前半に近代プロヷンス語を文藝に用ゐ、南歐の地を風靡したるフェリイブル詩社の翹楚なり。         パライソウ

「故国」の譯に波羅葦増雲とあるば、文禄慶長年間葡萄牙語より轉じて一時、わが日本語化したる基督教法に所謂天國の意なり。

歌樽先生:難しい字もありますが、おおよそ意味はとれますか。

詩子アナ:いえ、分からないことだらけです。

歌樽先生:ミストラルはノーベル文学賞を受賞していますね。、

詩子アナ:そんなに有名な方なんですか。

歌樽先生:序文の初めの部分もこの際、読んでおきましょうか。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#6

詩子アナ:ちょっと読めない字もありますから、まず書いてみます。


巻中収むる所の詩五十七章、詩家二十九人、伊太利亜に三人、英吉利に四人、独逸に七人、プロヷンスに一人、而して佛蘭西には十四人の多きに達し、曩の高踏派と今の象徴派とに屬する者其大部を占む。

歌樽先生:序文の最後に「明治三十八年初秋 上田敏」とありますから、1905年ですね。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#14

詩子アナ:ここに天国を「波羅葦増雲」と訳したヒントがあるんですね。

歌樽先生:はい、その通りです。よく考えましょう。

詩子アナ:プロバンス地方は確か南フランスだと思いますが、ここはフランスとは別の国として書かれているようですね。

歌樽先生:それはいい所に気が付きましたね。ということはどういうことでしょうか。

詩子アナ:今はフランス、昔はそうでなかった、つまりフランスになっちゃったというか、フランスにされてしまったということですか。

歌樽先生:そこで?

詩子アナ:そこで、プロヷンスに一人と書いてあるこの一人がオオバネルで、プロヷンスが危ないという訳で、「十九世紀の前半に近代プロヷンス語を文藝に用ゐ」たため、フランス語と違うやや遠いポルトガル語で天国を「波羅葦増雲」と訳したんですね。それではよく分からないから、「文禄慶長年間葡萄牙語より轉じて一時、わが日本語化したる基督教法に所謂天國の意なり。」という説明をつけた、、、こんな感じでしょうか。

歌樽先生:ちなみに「文禄慶長年間」の「文禄慶長の役」もあとで調べておいてください。

詩子アナ:はい、ということはこれも関連が深いんですね。

歌樽先生:では、もう一度同じ質問をしましょう。

第6問:なぜパラダイスを「波羅葦増雲」と訳したのでしょうか。

詩子アナ:まとめるのが難しいですが、やってみます。

第6問:オオバネルが祖国を思う気持ちを配慮して、フランス語ではないことを示すためにポルトガル語でかつて訳されたことのある「波羅葦増雲」を天国の訳に当てた。

歌樽先生:こうしてオオバネルと金素月のこころが繋がったのでしょう。

第7問:オオバネルと金素月のこころが繋がったことを示す部分を「朔州龜城:삭주구성」という金素月の詩から探しましょう。

제비 つばめ 04

紙上中継:ハングルの詩のある風景 제비 つばめ 第4回

 詩子アナ:「な、や、も、け、わ、こ、た、と、ら、こ、う、た、し、こ」だから、ええと、「あ」が「な、や、わ、た、ら、た」で6つ、「い」が「し」で1つ、「う」が1つ、「え」が「け」1つ、「お」が「も、こ、と、こ、こ」で5つだから、、分かりました。

第5問:答は3)あお

歌樽先生:この「あお」がヒントです。

詩子アナ:「つばめ」という語がタイトルには付いていないんですね。

歌樽先生:タイトルに燕のあるものは「燕の歌」だけですね。それから、「ヰリアム・シェイクスピア」さんの「花くらべ」が「燕も来ぬに水仙花、」で始まっていますね。

詩子アナ:ということは、「つばめ」ではないが、意味が大切ということですかね。

歌樽先生:ちなみに、この歌は当時とても有名で、こんなふうに理解されていたようです。

새 새끼마저 제 깃이 그립다거던
하물며 푸른 하늘, 고국땅이여
내가 자라난 마을 파라타이스。

『(増補版)素月詩鑑賞』張萬榮・朴木月(博英社)1957(p77-78)

詩子アナ:じゃあ、これを訳せばわかりますね。大ヒント、いただきました!

「푸른 하늘:青い空」、さっきのヒントの「あお」つまり「青空」があるのを探せば正解が目に見えているようですね。「3行詩、青空」で完璧です。

歌樽先生:では、正解を。

詩子アナ:ええと、少し、お時間を。

第4問:「故国」です。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#140

歌樽先生:正解です。

詩子アナ:時間はかかりましたが、正解と聞いて、安心しました。読んでみます。

[ここく]
故国
[ことり         す  こひ]
小鳥でさえも巣は恋し、
[          あをそら    くに]
まして青空、わが国よ、
[                 さと  パライソウ]
うまれの里の波羅葦増雲
(オオバネル)

歌樽先生:「波羅葦増雲」というのは「パラダイス」です。

詩子アナ:さっきの韓国語訳にあった「파라타이스」と同じですね。

歌樽先生:そうですね。

詩子アナ:でも、このオオバネルの「故国」と素月の「つばめ」がどういう関係にあるのですか。

歌樽先生:それをじっくり考えていこうという訳です。

詩子アナ:金素月はこの詩を知っていたのですか。

歌樽先生:知っていたというより、研究したのだと思いますね。そうでないと「제비:つばめ」という詩は出来ていなかったでしょうからね。

詩子アナ:そんなことが分かるんですか。

歌樽先生:3行詩といえども侮れませんよ。

第6問:なぜパラダイスを「波羅葦増雲」と訳したのでしょうか。

詩子アナ:ヒントは?

歌樽先生:ありません。

제비 つばめ 03

紙上中継 ハングルの詩のある風景: 제비 つばめ 第3

 

詩子アナ:詩訳ではありません。意味だけ一語、一語訳してみます。

하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도

空を飛びまわるツバメの体でも

一定 깃을 두고 돌아오거든 !

一定の敷き藁を置き帰ってくるんだ!

어찌 섧지 않으랴, 집도 없는 몸이야 !

どうして悲しくないだろうか、家もない体なんだ!

歌樽先生:意味は抑えられたようですね。

詩子アナ:詩になってなくて、すみません。

歌樽先生:いえいえ、これからですから、大丈夫ですよ。では、この詩の内容に似ている詩をさきほどの『海潮音』から探してみましょう。

詩子アナ:短い歌から探してみます。

歌樽先生:なるほど。なかなかいい方法ですね。

詩子アナ:先生、今日は誉めすぎじゃありませんか。なにか気になりますが。

歌樽先生:この詩は何か気になるところがあると感じるところから出発する必要がありますから、なにか気になるというのはとてもいい出だしですよ。

詩子アナ:やっぱり何かあるんですね。2ページ以内と思われるものを目次から挙げてみます。

「わすれなぐさ」(p108)「山のあなた」(p109)「春」(p111)「秋」(p113)「わかれ」(p115)「水無月」(p117)「花のをとめ」(p119)「春の朝」(p132)「法の夕」(p163)「白楊」(p240)「故国」(p241)「海のあなたの」(p242)「解悟」(p242)「篠懸(すゞかけ)」(p244)「海光」(p246)

なやもけわこたとらこうたしこ

歌樽先生:2ページ以上のものが入っていますよ。

詩子アナ:もう一度チェックしてみます。後ろの詩のページの差が2ページ以内で探したのですが、こうなると一つ一つ調べてみるしかありませんね。

歌樽先生:目次と詩の内容を比べてチェックしながら見るといいですね。

詩子アナ:あの、違ってました。これ「法(のり)の夕(ゆふべ)」と読むのですか、知りませんでした。後ろの詩の「水(みづ)かひば」は168ページでした。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#101

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#104

「海のあなた」はなくても「海のあなたに」という詩はあったんですね。

歌樽先生:詩子さんもこの詩を読んでいれば昭和の国民の常識に近づけたかもそれませんね。

詩子アナ:それが、さっきの「山のあなた」ですか。

歌樽先生:その通りです。お母さんかお父さんに訊いてごらんなさい。「やまのあなたのそらとおく」と言えば、すぐに「さいわいすむとひとのいう」と言ってくれると思いますよ。訳詩では「幸」を括弧でくくって「さいはい」とルビを振ってあります。「いう」も昔の訳ですから「いふ」となっています。これで、比べるもののリストができましたから、読んでいきましょう。

詩子アナ:そうすれば「つばめ」と似た詩を探せるわけですね。

歌樽先生:そういうことです。

詩子アナ:ああ、大変だ。

歌樽先生:大変なことは何もありません。まだ「つばめ」の入り口にも入っていないんですから。

詩子アナ:あー、一取られてしまった!

歌樽先生:このあたりでうろうろしていては先に進めませんので、第4問はあとにしましょう。

第5問:対象になった詩の14の訳詩の一文字目の初めの音の母音を多い順に並べると上位2つの並び方は次のうちのどれでしょうか。

1)あい  2)うえ  3)あお  4)おい

제비 つばめ 02

紙上中継 ハングルの詩のある風景: 제비 つばめ 第2回

 

詩子アナ:まず、詩の紹介を御願いします。

歌樽先生:短い詩です。タイトルは「제비:つばめ」です。

 

하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도

一定 깃을 두고 돌아오거든 !

어찌 섧지 않으랴, 집도 없는 몸이야 !

 

詩子アナ:これは短い詩のようですが、何か深い意味があるのですか。

歌樽先生:いかに深い詩かということはだんだん分かっていくでしょう。しっかり学べばね。

詩子アナ:はい、しっかり学びます。

歌樽先生:では、まず『海潮音』という詩集からこの歌とよく似た詩を探しなさい。

詩子アナ:あの、ちょっとレベルが高すぎるのですが、もっとゆっくりやっていただけると番組的にもありがたいのですが。

歌樽先生:なるほど、番組的にといわれると、私もすみませんというしかありませんね。

詩子アナ:いえいえ、そういうつもりではありませんので、あの、すこしお手柔らかくという感じで。

歌樽先生:では、初めからゆっくりということで、やさしい問題を出しましょう。

第2問:『海潮音』は西欧の詩人の詩を訳した詩集ですが、誰が訳したでしょうか。

1)高村光太郎  2)上田敏  3)堀口大学  4)北原白秋

詩子アナ『海潮音』、『海潮音』、ありました。スマホで調べました。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#4

第2問:答は2)上田敏です。

歌樽先生:では、上田敏の翻訳した詩に関するものです。

第3問:上田敏訳の有名な詩を次の中から選んでみましょう。

1)山のあなた  2)海のあなた  3)空のあなた  4)雲のあなた

詩子アナ:えー、あなた、あなた、ありました。目次の最後の行にありました。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#16

第3問:答は1)山のあなた、です。

歌樽先生:調べてでてくるものは、それが正しければ正しい分だけわかりますね。

詩の内容は知っていますか。

詩子アナ:知りません。

歌樽先生:では、どんな詩か調べてみましょう。

詩子アナ:はい、ありました。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#74

歌樽先生:「山のあなた」は覚えてもらうことにして、次に行きましょう。

第4問:この『海潮音』の詩集のなかで、金素月の「つばめ」と似ている詩をさがしましょう。

詩子アナ:えー、ありました。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#15

第4問:1ページの「燕の歌」

歌樽先生:残念でした。違います。

詩子アナ:では、159ページの「鷺の歌」。

http://school.nijl.ac.jp/kindai/CKMR/CKMR-00030.html#18

歌樽先生:残念でした。違います。詩のタイトルだけではわかりません。詩を読んでいかないとだめですね。

詩子アナ:分かりました。少し時間をいただければ、探します。

歌樽先生:では、捜す前に、「제비:つばめ」という詩のおよその内容をまず押さえておきましょう。

ということで、まず、直訳でいいですから、「제비:つばめ」を訳してみましょう。

詩子アナ:わかりました。およそということで、やってみます。

 

제비 つばめ 01

紙上中継 ハングルの詩のある風景:제비 つばめ 第1回

 

詩子アナ:今回は川辺であればどこでもいいということで、こんなところに来ています。

早速、歌樽先生に伺ってみましょう。今回の詩のキーとなるハングルはずばり、何でしょうか。

歌樽先生:ずばーり、、、難しいですね。実は同じ題の詩が二つあるんです。

詩子アナ:同じ第が2つということは、全部で4つということですか。

歌樽先生:なるほど、そういう数え方も確かにありますね。これは一本とられました。

詩子アナ:ヤッター!じゃあ、同じ題のものが一組といっていいかどうかはわかりませんが、ともかくワンセットあるということのようですね。今日は初めからなかなか出出しからいい調子、いい調子。

歌樽先生:まあ、こういうのを調子に乗るということなんでしょうね。

詩子アナ:じゃ、ワンセットではないということなんですね。

歌樽先生:そもそも、セットという概念ではないんです。それぞれ別々に作っていますから。

詩子アナ:全く別々なんですか?

歌樽先生:全く別々かといわれると、詩は詩ですし、共通点がなしという訳ではありませんから、そこはなんともいえません。

詩子アナ:歌樽先生が困っている様子をみなさんご覧になっていまーす。

歌樽先生:では、このへんで何か問題を出しておきましょう。

第1問:金素月の詩で「제비:つばめ」という同じタイトルを持つ詩が2つありますが、他にも同じタイトルの詩があります。そのタイトルは次の内どれでしょうか。

1)無題  2)有題  3)失題  4)兼題

詩子アナ:「兼題」は確か俳句で聞いたことがあるような気がします。

歌樽先生:句会に行ったことがあるようですね。

詩子アナ:いえいえ、行った事はありません。聞いたことがあるだけですが、兼題で2つ詩を作ることはない気がします。

歌樽先生:では、3つに絞られましたね。

詩子アナ:2)の有題というのは題があるわけですから、あればその題を書けばいい訳ですから、答は1)無題か、3)失題とこんな感じでしょうか。

歌樽先生:推理力が一段と冴え渡っていますね。

詩子アナ:ヤッター!そんなに誉められると、もう有頂天になりますから、困ります。

歌樽先生:ちっとも困っていないように見うけられますよ。では、どちらかに決めましょう。

詩子アナ:無題という題を付けると、それも題ですから、少なくとも無題ではないということで排除すると、3番の「失題」だと思いますが、いかがでしょうか。

歌樽先生:無敵ですね。

第1問:正解は3)失題です。

詩子アナ:それはどんな詩ですか。

歌樽先生:一つのほうは易しくて、いいのですが、もう一つは理解するのがとても難しい詩です。

詩子アナ:では、易しいほうを少しだけ紹介してください。

歌樽先生:では、少しだけということで。タイトルは「失題」と漢字で書かれています。

동무들 보십시오 해가 집니다  みんなごらんよ

해지고 오늘날은 가노랍나다   めば 今日とはおれさ

웃옷을 잽시빨리 입으십시오   羽織って さあ

우리도 산마루로 올라갑니다   らもお ろうよ

詩子アナ:はい、分かりました。こんな感じということで、理解したことにして、今回扱う「つばめ」という詩のキーとなる部分を「ずばーり」指摘してください。ではお願いします。

歌樽先生:「몸」でしょうかね。

詩子アナ:ずばーり、「몸」、いただきました!さて、今回の詩のキーハングル「몸:体」の入った詩とはどんな詩でしょうか。