紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 산유화 山有花 第17回
詩子アナ:「縮約」のお話は以前「オンマヤヌナヤ」で伺ったような気がします。
歌樽先生:そうでしたね。「갈잎」は「갈댓잎:葦の葉」を縮約したものでしたね。
詩子アナ:「山有花」の「갈」は「가을:秋」を縮約した形でますが、「가을」でも「갈」でも頭音はどちらも「가」ですから、韻を踏むという点では変わりありませんから、「b)の縮約は関係がないのであーる」と見ましたが、いかがでしょうか。
歌樽先生:久しぶりに「であーる」が出てきましたね。
詩子アナ:ここまでの推測は当たっているようですね。次に五行については「山有花」だけではないようですから、「d)の五行は無関係であーる」と見ました。
歌樽先生:これで心象と改行が残りましたね。
詩子アナ:心象はいわばイメージですから、これもこの「山有花」だけには限りませんから、、
第32問:答はa)改行の名手であーる。
歌樽先生:やっと正解に辿りついたようですね。
詩子アナ:そういえば、詩全体が山に見えるのですから、これだけで改行に気づくべきでしたね。
歌樽先生:いえいえ、なかなかするどい推理でしたよ。素月のすごいところは、「改行の名手」でありながら、同時に「改行の魔術師」でもあったんです。
詩子アナ:「改行の名手」と「改行の魔術師」とはどのように違うのですか。
歌樽先生:「改行の名手」とは改行の技のすばらしさをいったものですが、「改行の魔術師」というのは、マジックのレベルにまで達しているといっていいでしょう。
詩子アナ:では、「改行マジシャン」という訳ですか。
歌樽先生:なるほど、面白い言い方ですが、当たっていますね。
詩子アナ:何がマジックになっているのですか。
歌樽先生:こんな風にあっちもこっちも改行して、16行の詩になっていますが、この詩全体では8行
の詩にも、4行詩にもなっているのです。
詩子アナ:4行詩と8行詩ですか。16行なのに?
歌樽先生:そこが素月のすごいところですね。4連の詩をそれぞれまず2行で書いてみましょう。
詩子アナ:わかりました。
산에는 꽃 피네 꽃이 피네
갈 봄 여름 없이 꽃이 피네.
산에 산에 피는 꽃은
저만치 혼자서 피어 있네.
산에서 우는 작은 새요
꽃이 좋아 산에서 사노라네.
산에는 꽃 지네 꽃이 지네
갈 봄 여름 없이 꽃이 지네.
歌樽先生:各連の1行目と2行目の頭音と脚音を調べてみましょう。
詩子アナ:1行目は同じですが、2行目は頭音が変化しているのに、2種3同で五行の季節は変わらず、脚音は全て夏ですから、頭音も脚音も1種4同か2種3同となっていて韻が揃っています。
歌樽先生:では、4行詩と見た場合はどうなりますか。
詩子アナ:上の8行を4行にすればいいんですね。やってみます。


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