紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 山有花 第9回
詩子アナ:よく知っている山の名前にしてもらえると分かるかも知れませんが。
歌樽先生:では問題を少し変えてみましょう。
第19問改:「목멱산(木覓山)」とは次のどの山でしょうか。
a)ソウルの南山 b)釜山の南山峰 c)慶州の南山 d)醴泉の南山
詩子アナ:全て南山ですか。
歌樽先生:南山と呼ばれている山や地名はあちこちにありますからね。因みに金素月は子供の頃南山里というところに住んでいたようですよ。
詩子アナ:そうですか。答はあてずっぽでいいですか。
歌樽先生:いいですよ。あてづっぽも才能ですから。
詩子アナ:安心しました。
第19問改:答は、a)ソウルの南山。
歌樽先生:正解です。「목멱산(木覓山)」はソウルの南山のことですね。「山有花」の詩碑は南山図書館正面入り口の近くにあります。
詩子アナ:詩碑の回りには花が植えられていて、季節を強く感じさせますね。
歌樽先生:その通りですね。「갈 봄 여름 없이」は原本には「갈 봄 녀름업시」と書かれています。
詩子アナ:「갈 봄 여름 없이」と「갈 봄 녀름업시」では意味が変わってくるのですか。
歌樽先生:意味は変わりませんが、季節が変わってきますよ。実は五行の「木、火、土、金、水」は季節も表していますから、「여름」と「녀름」は「夏」という意味は変わりませんが、「여」と「녀」では季節が変わってきます。
詩子アナ:音が季節を表しているのですか。五行は5つで、四季は4つで、数が合わないのですが。
歌樽先生:なるほど、鋭いところを突いてきましたね。ここで、手短に五行と季節について整理しておきましょう。
五行 五音 対応音 季節
① 木:牙音 ㄱ/ㅋ/ㄲ ・・・・・・ 春
② 火:舌音 ㄴ/ㄷ/ㄹ/ㅌ/ㄸ ・・・ 夏
③ 土:喉音 ㅇ/ㅎ・・・・・・・ 土用
④ 金:歯音 ㅅ/ㅈ/ㅊ/ㅆ/ㅉ ・・・ 秋
⑤ 水:脣音 ㅁ/ㅂ/ㅍ/ㅃ・・・・・冬
最近、『訓民正音』解例本が覆刻されたというニュースがありました。
http://goldlife.tistory.com/3602#.Vhcam_iXtng
http://malick.egloos.com/6547931
http://kbh3731.blog.me/220502355798
実は、『訓民正音』解例本というのはハングルが出来てから約500年後の1940年に発見されたのですが、この<解例本>ではハングルを詳細に解説しています。
その説明では、「③土:喉音」と「⑤水:脣音」が入れ替わっていて、「③土:脣音」、「⑤水:喉音」となっています。
詩子アナ:では「土用」が秋の次に来るのですか。
歌樽先生:いえ、五行と季節には変わりがなく、五音とそれに対応する「喉音」と「脣音」が入れ替わるだけです。
詩子アナ:では、「土用」は夏と秋の間の期間ですか。
歌樽先生:日本では「土用」といえば立秋の前の「夏の土用」を指すことが多いですね。「土用」を「季夏:계하」といって晩夏をさすという考え方もあるようですが、本来は、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日か19日間のことなんです。

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