산유화 山有花10

紙上中継[LIVE]  ハングルの詩のある風景: 산유화 山有花 第10回

詩子アナ:「土用の丑(うし)の日」にウナギを食べる「夏の土用」だけではないんですね。

歌樽先生:そうですね。四季それぞれに土用がありますから。

詩子アナ:韓国では「土用の丑の日」のような日はあるのですか。

歌樽先生:「복날:伏の日」とか「삼복:三伏」と呼ばれる日がありますね。夏至の日から数えて3番目と4番目の「庚(かのえ)」にあたる日と立秋のすぐ後の「庚」の日で、それぞれ「초복:初伏(しょふく)」「중복:中伏(ちゅうふく)」「말복:末伏(まっぷく)」といって、暑さ負けしないように体に良いといわれるものを食べています。

詩子アナ:それはどんな食べ物ですか。

歌樽先生:代表的なものは犬料理で「ポシンタン(보신탕:補身湯)」とも「ヨンヤンタン(영양탕:営養湯)」とも言っていましたが、最近は「サチョルタン(사철탕)」と呼んでいますね。「サチョル」とは「四季」のことで、季節にかかわらずいつでも食べられるという意味で名付けられたといわれていますね。

詩子アナ:「갈 봄 여름 없이」という訳ですか。「山有花」とは無関係なのに、こんなところで回り回ってドッキングですか。「初伏」「中伏」「末伏」の「伏」の字には「犬」がありますね。これもドッキングでしょうか。

歌樽先生:それは気がつきませんでした。では、「갈 봄 녀름업시」に戻って、季節について考えてみましょう。

第20問:「갈 봄 녀름업시」を一文字ずつ読んで、その音に対応する季節を調べてみましょう。

詩子アナ:はい、五行と五音、それに対応する音と季節を整理しておきます。
五行 五音 対応音 季節
① 木:牙音  ㄱ/ㅋ/ㄲ ・・・・・・ 春
② 火:舌音  ㄴ/ㄷ/ㄹ/ㅌ/ㄸ ・・・ 夏
③ 土:喉音  ㅇ/ㅎ・・・・・・・・ 土用
④ 金:歯音  ㅅ/ㅈ/ㅊ/ㅆ/ㅉ ・・・ 秋
⑤ 水:脣音  ㅁ/ㅂ/ㅍ/ㅃ・・・・・ 冬

第20問:こんな感じです。
初声:季節   終声:季節  意味
「갈」・・・가:春    ㄹ:夏     秋
「봄」・・・보:冬    ㅁ:冬     春
「녀」・・・녀:夏
「름」・・・르:夏    ㅁ:冬     夏
「업」・・・어:土用   ㅂ:冬
「시」・・・시:秋
一文字ずつ初声と終声の季節と意味も付け加えました。

歌樽先生:これで、何か分かりましたか。

詩子アナ:はい、五行音の季節でいえば、「갈」の「가」が春、「ㄹ」が夏となって、「갈」は「가을」、つまり秋ということですから、この順に季節を考えると、これで「春→夏→秋」、次の「봄」の「보」が冬となって、季節が巡っています。
つまり、「春→夏→秋→冬→春」が「갈 봄」で表わされているということでしょうか。

歌樽先生:そうですね。これを「봄」から始めると意味は春から始まりますが、音から見ると「봄」の「보」も、パッチムの「ㅁ」も冬になってしまいます。

詩子アナ:では、「갈 봄 녀름 없이」を「秋春夏なく」と訳さなくてもいいのですか。

歌樽先生:「秋春夏なく」では順序がおかしいですからね。
詩子アナ:なるほど、音と意味から「春夏秋冬」と理解できるような仕組みを考えたところがすごいですね。それで「갈 봄 녀름업시」がキーワードという訳ですか。

歌樽先生:もちろんリズムも忘れてはいけませんが。

詩子アナ:ところで、金素月は「陰陽五行説」について知っていたのでしょうか。

日韓文化交流基金主催のコンサートにご招待

日韓の国交正常化50周年を記念し、日韓文化交流基金の主催により、日韓の少年少女合唱団、東京芸術大学や韓国芸術総合学校の若手声楽家、民俗楽器演奏家が共演するコンサートが、以下のとおり開催されます。

日時: 2015年12月17日(木) 18:30開演(18:00開場、全席指定、料金無料)
会場: 紀尾井ホール(千代田区紀尾井町6-5)
主催: 公益財団法人日韓文化交流基金
共催: 日韓・韓日文化交流会議
後援: 外務省、駐日韓国文化院

参加ご希望の方は日韓文化交流基金に直接お申し込みください。座席に限りがありますので、お早めに。

http://www.jkcf.or.jp/youth/1217/

 

산유화 山有花 09

紙上中継[LIVE] ハングルの詩のある風景: 山有花 第9回

詩子アナ:よく知っている山の名前にしてもらえると分かるかも知れませんが。

歌樽先生:では問題を少し変えてみましょう。
第19問改:「목멱산(木覓山)」とは次のどの山でしょうか。
a)ソウルの南山 b)釜山の南山峰 c)慶州の南山 d)醴泉の南山

詩子アナ:全て南山ですか。

歌樽先生:南山と呼ばれている山や地名はあちこちにありますからね。因みに金素月は子供の頃南山里というところに住んでいたようですよ。

詩子アナ:そうですか。答はあてずっぽでいいですか。

歌樽先生:いいですよ。あてづっぽも才能ですから。

詩子アナ:安心しました。

第19問改:答は、a)ソウルの南山。

歌樽先生:正解です。「목멱산(木覓山)」はソウルの南山のことですね。「山有花」の詩碑は南山図書館正面入り口の近くにあります。

詩子アナ:詩碑の回りには花が植えられていて、季節を強く感じさせますね。

歌樽先生:その通りですね。「갈 봄 여름 없이」は原本には「갈 봄 녀름업시」と書かれています。

詩子アナ:「갈 봄 여름 없이」と「갈 봄 녀름업시」では意味が変わってくるのですか。

歌樽先生:意味は変わりませんが、季節が変わってきますよ。実は五行の「木、火、土、金、水」は季節も表していますから、「여름」と「녀름」は「夏」という意味は変わりませんが、「여」と「녀」では季節が変わってきます。

詩子アナ:音が季節を表しているのですか。五行は5つで、四季は4つで、数が合わないのですが。

歌樽先生:なるほど、鋭いところを突いてきましたね。ここで、手短に五行と季節について整理しておきましょう。

五行  五音     対応音                        季節
① 木:牙音  ㄱ/ㅋ/ㄲ ・・・・・・ 春
② 火:舌音  ㄴ/ㄷ/ㄹ/ㅌ/ㄸ ・・・ 夏
③ 土:喉音  ㅇ/ㅎ・・・・・・・ 土用
④ 金:歯音  ㅅ/ㅈ/ㅊ/ㅆ/ㅉ ・・・ 秋
⑤ 水:脣音  ㅁ/ㅂ/ㅍ/ㅃ・・・・・冬

最近、『訓民正音』解例本が覆刻されたというニュースがありました。

http://goldlife.tistory.com/3602#.Vhcam_iXtng

http://malick.egloos.com/6547931

http://kbh3731.blog.me/220502355798

実は、『訓民正音』解例本というのはハングルが出来てから約500年後の1940年に発見されたのですが、この<解例本>ではハングルを詳細に解説しています。

その説明では、「③土:喉音」と「⑤水:脣音」が入れ替わっていて、「③土:脣音」、「⑤水:喉音」となっています。

詩子アナ:では「土用」が秋の次に来るのですか。

歌樽先生:いえ、五行と季節には変わりがなく、五音とそれに対応する「喉音」と「脣音」が入れ替わるだけです。

詩子アナ:では、「土用」は夏と秋の間の期間ですか。

歌樽先生:日本では「土用」といえば立秋の前の「夏の土用」を指すことが多いですね。「土用」を「季夏:계하」といって晩夏をさすという考え方もあるようですが、本来は、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日か19日間のことなんです。

산유화 山有花 08

紙上中継[LIVE]  ハングルの詩のある風景:  산유화 山有花  第8回

歌樽先生:では、この調子でどんどんやっていきましょう。
第18問: 次は第3連を整理しておきましょう。
詩子アナ:はい、「山有花」の第3連の「頭音」と「脚音」を子音の五行音と母音の陰陽をそれぞれ整理してみました。

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歌樽先生:では、この特徴をまとめてください。
詩子アナ:第3連の頭音の子音は「金」3つ、「木」が1つの「2種3同」ですが、脚音は「土」が2つ、「金」と「火」が1つずつです。これは何と呼べばいいんですか。
歌樽先生:五行音が3種類で同じ音が2つありますから、「3種2同」と呼んでおきましょう。もっとも「3種」といえば、4つのうちにどれかの音が2つある訳ですが、確認の意味で「2同」を付けておくことにしましょう。
詩子アナ:はい、母音の方は頭音が「4陽」、「脚音」が「1陽」です。
次に、第4連もやります。第4連の頭音と脚音は第1連と同じです。

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詩子アナ:第4連は子音は「2種3同」で、母音は頭音が「4陽」、「脚音」が「0陽」です。
全体的にみてもこの傾向があるようです。
歌樽先生:では、「갈 봄 여름 없이」について見ていきましょう。第11問(第5回)で「山有花」の詩に色を付けた時、「갈 봄 여름 없이」は無色でしたね。
詩子アナ:はい。山は緑、花は赤、鳥は青で塗りました。「갈 봄 여름 없이」は山でも花でも鳥でもありませんから、色は付けていませんが、季節のイメージが浮かびます。
歌樽先生:どんなイメージですか。
詩子アナ:季節ですから、時の流れと時の巡りの両方が頭に浮かびます。
歌樽先生:「山有花」の詩碑も季節の花と一緒に撮られていますね。
http://blog.daum.net/hide-and-seek/2170005
http://blog.daum.net/wuban777/13429225
詩子アナ:この「山有花」の詩碑はどこにあるのですか。
歌樽先生:図書館がすぐ近くにあって、昔、「목멱산(木覓山)」と呼ばれた山にあります。
第19問:「목멱산(木覓山)」とはどこにある山でしょうか。
a)ソウル b) 釜山 c) 慶州 d) 醴泉
詩子アナ:「覓」というのは難しい漢字ですね。
歌樽先生:あまり見ないかも知れませんが、地図には「覔」と書かれているものもあります。

산유화 山有花 07

紙上中継[LIVE]. ハングルの詩のある風景: 산유화 山有花  第7回

詩子アナ:完璧なときに「であーる」というとなぜか気持ちがいいですね。

歌樽先生:「であーる」がよくでるようになればいいですね。では、先に進みましょう。
第15問:第1連の4行の「脚音」の母音の特徴はなんでしょうか。

詩子アナ:[피네]の[네]と[업씨]の[씨]ですから、[에]は陰母音、[이]は中性母音、つまり
第15問:第1連の4行の「脚音」の母音は全て「非陽母音」であーる。

歌樽先生:正解です。頭音については、第3問から第6問で扱いましたね。

詩子アナ:はい、確か「金-木-木-木」で「金森」さんと名付けた気がしますが。

歌樽先生:しっかり覚えていますね。それを覚えていれば大丈夫でしょう。
第16問:「山有花」の第1連の「頭音」と「脚音」を子音の五行音と母音の陰陽をそれぞれ表にして整理してみましょう。

詩子アナ:はい、わかりました。
第16問はこんな感じにまとめてみました。分かりやすく色分けしてあります。

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歌樽先生:頭音と脚音の並びが対照的ですね。子音の場合、頭音が「金-木-木-木」、脚音が「火-火-金-火」。このような音の並びを「2種3同」と呼ぶことにしましょう。4つの行の頭音か脚音など特定の位置の音が五行音のうち2つの種類の音からなっていて、そのうちの一方の音が3つ、もう一つが1つだけの場合です。

詩子アナ:頭音は「金-木-木-木」で、五行音は「金」と「木」の2つの種類、「木」が3つ、「金」が1つだけなので、つまり「金森」さんタイプが「2種3同」という訳ですね。

歌樽先生:そういうことですね。脚音の子音はどうなっていますか。

詩子アナ:脚音は「火-火-金-火」で、五行音は「金」と「火」の2つの種類、「火」が3つ、「金」が1つだけなので、これも「2種3同」です。

歌樽先生:母音の場合は陽音の数を数えることにします。頭音は全て「陽」ですから、これを「4陽」と呼ぶことにしましょう。脚音は「陽」がありませんから「0陽」としましょう。

歌樽先生:では、第2連を同様に見ておきましょう。
第17問:「山有花」の第2連の「頭音」と「脚音」を子音の五行音と母音の陰陽をそれぞれ整理してみましょう。

詩子アナ:第17問は第16問と同じようにしてみました。

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歌樽先生:はい、これもなかなか面白いですね。第2連は「頭音」も「脚音」も「2種3同」ですね。母音の方は「頭音」が「2陽」、「脚音」は「0陽」となっていますね。