第14回 題目:하늘(ハヌル:空)
金素月の『ツツジの花』という詩集収録された詩のなかに「제비」(ツバメ)という短い詩があります。
以下のサイトの「김소월 시선」に金素月の詩がおおく載せられています。
http://cafe.daum.net/ypchung/2Wyx/3447?q=%B1%E8%BC%D2%BF%F9%20%BF%BE%B3%B8
その87番目にあります。
87. 제비
하늘로 날아다니는 제비의 몸으로도
일정(一定)한 깃을 두고 돌아오거든!
어찌 설지 않으랴, 집도 없는 몸이야!
ちなみに、詩集『ツツジの花』では27番目の詩です。
この詩はテオドル・オオバネルの「故国」との関連が指摘されている句です。
興味のある方は「제비」(ツバメ)と「故国」(上田敏訳)を比較してみてください。
http://2style.net/misa/fuguruma/ueda/kai_53.html
①하늘は見てる消えゆく国も帰る燕も(NO207)
金素月の「ツバメ」とテオドル・オオバネルの「故国」を踏まえての句です。国がなくなる悲しみがテーマになっている二つの詩をこの句に収めました。
②いつか逝く하늘の上の波羅韋増雲(NO209)
テオドル・オオバネルの「故国」の上田敏訳に「波羅韋増雲:パライソウ」の語が見えます。これは「パラダイス」のことです。
この句では「いつか逝く」ことと。そこが「하늘の上の天国」であることの二つのことを言い切っています。
③鳥達が하늘を飛び交い帰路に着く(NO203)
どこにいても帰路につくことができるのは帰巣本能があるからなのでしょう。しかしそれも「巣」となるべきところがあっての話です。
④하늘という響きがいいななぜだろう(NO210)
「ハヌル」という語の響きが気に入ったようです。言葉の響きに触れられるのは外国語を学ぶ楽しみの一つです。
⑤つらい時하늘見ながら歩いてる(NO220)
どこか「上を向いて歩こう」を思わせる句です。
この句をハングル訳してみましょう。
힘들 때 하늘을 보면서 걷게 되네
【人気の句】
⑥離れていても世界の하늘はみな同じ(NO219)
離れていても、確かに하늘は一つで、同じです。同じ空の下なのに、世界は混沌としています。ニュースに接するたびに混沌の度を増しているように感じます。同じ空を平安で見上げたいものです。

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