第13回 題目: 만리성:万里城
今回から、しばらく金素月の詩から題目を取っていきます。
「만리성:万里城」はギリシャ神話を思い起こさせます。次のサイトに詩と解説があります。
http://blog.daum.net/rimpoet/11742655
① 만리성積んで崩して不条理に(NO204)
「쌓았다 헐었다 サアッタ ホロッタ」の部分を句にしたもので、ここでは「積んでは崩し、崩しては積む」行為を不条理と見ています。
「シジフォスの神話」を思い起こさせるかもしれません。因みに、カミュの同名の小説は1942年の作ですから、1925年の「만리성:万里城」の詩のほうが遥かに前のことです。
②만리성道のりは長い人生のように(NO222)
人生はよくマラソンにたとえられますが、만리성の方が遥かに距離があります。新しい道に足を踏み入れる準備をしているのかもしれません。
③人生は永く険しい만리성(NO235)
これも「万里城」を人生にたとえた句です。
④と⑤は、ハングルの類句です。
④만리성 인생처럼 너무 어려워(NO231)
⑤なんだろうはじめてきいた만리성(NO226)
「万里城」を人生にたとえた句が多い中で、そっぽを向いた感じの句がありました。
「なんだろう」というのは「何ですか」と尋ねているのではなく、やや斜めから見ていて「あの、さー」といったふうに発話をしてるだけのようです。
この句をハングル訳してみましょう。
글쎄 그게 처음 들었네 ‘만리성’
【人気の句】
⑥乗り越えよう私の中の만리성(NO238)
自分の中にある越えられない壁を意識することがあります。この句ではこの立ちはだかる壁を「万里城」として捉えています。
この壁を克服したい気持ちがよく現われていて、「ウイシャル オーバーカム」という歌を思い起こさせる句です。

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