第20回 チンダルレ:진달래(ツツジ) ツツジの花を「진달래 꽃」といいます。金素月の詩の「나 보기가 역겨워」で始まる「진달래 꽃」は韓国で最も愛されている詩といっていいでしょう。 お別れを するとき진달래 置いてみる(NO110) 「진달래 꽃」の詩の中にあるようにツツジを別れのしるしとして置いてみることを考えたのでしょう。詩のように道に撒くのか、それとも窓辺かどこか別のところにに置くのでしょうか。 진달래咲き トッキョキョカキョク ホトトギス(NO112) ツツジといえばホトトギスです。ホトトギスは「テッペンカケタカ」と聞こえるとされてきましたが、下のサイトのように確かに「特許許可局」と聞こえます。 http://www.youtube.com/watch?v=2F_KfMB5lOs 「ホトトギス」は漢字では「子規、時鳥、不如帰、蜀魂、杜鵑、杜宇」などいろいろに書かれます。「ホトトギス」は正岡子規主宰の俳句雑誌、「不如帰」は徳冨蘆花の小説です。「杜鵑花(とけんか)」を辞書で調べてみましょう。 道端で 진달래見るたび 立ち止まる(NO111) 「ツツジ」は「躑躅」と書くのが普通です。この漢字の音読みをまず調べて、その読みで辞書で引いてみると、この句の意図が分かります。足踏みをして少し立ち止まることも人生には必要なのでしょう。以下の類句があります。 たたずんだ 先には진달래が 咲いている(NO108) 어렸을 때 진달래 꽃을 맛보았네(NO121) これはハングルで書かれた句です。「幼き日ツツジの蜜を吸ってたっけ」といった感じでしょうか。それほど甘いわけではありませんが、吸い始めるとなかなか止められません。子供の頃が思い出される句です。これと似た句があります。 진달래の 蜜吸い想う 幼き日(NO124) 진달래の蜜 おやつのかわりに いただきます(NO119) こんな句も 진달래見て 故郷の山 思い泣く(NO129) 石川啄木の「ふるさとの山はありがたきかな」を思い出させます。ツツジは桜よりも先に、連翹(れんぎょう)はツツジよりも先に咲くようですが、最近はこの順序が壊れているとも言います。楽しい時にも故郷を思い出しましょう。
ハングルの詩・時代と文化
兼若博士が金素月(1902-34)の詩と時代・背景を楽しく案内します

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Posted in ハングル俳句
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