第9回 題目:ウリ( 우리:私たち)
日常よく使われる言葉が「ウリ」です。普通、「私たち(の)、我々(の)」と訳されますが、
自分の夫のことをよく「ウリ・ナンピョン」と言うなど、日本語とは違った使い方があります。
「ウリ」だけで すぐに伝わる信頼感(NO12)
「ウリ」には信頼している気持ちが含まれています。
「ウリ」については以下のサイト、
http://www.js-mr.org/news/pdf/news200407.pdf
のP6-7「コミュニケーション手段としての『 우리:ウリ 』考」を参照ください。
類句に次のようなものがありました。
「ウリ山田 とっても信頼してる人 (NO60)」
「大切な 信頼できる ウリチング (NO30)」
ウリマルで つながる心 君とぼく (NO61)
「ウリマル」とは「私たちの言葉」が直訳ですが、韓国語の意味でよく使われます。韓国語を練習している日本人同士なのでしょうか。それとも日本人学生と韓国人学生なのでしょうか。いずれにせよ言葉の魅力が十分に伝わる句です。
ウリの二字 ひととの壁を 取り払う (NO41)
「ウリ」という言葉を使ったとたんに、ぎすぎすした感じやよそよそしい感じが無くなるようです。人と人との壁を取り払う魔法のような言葉だといっている句で、なるほどと思わせます。
ウリ学生もただ今節電協力中 (NO26)
暑くなってから、家庭でも学校でも節電の季節となりました。「ウリ学生」と「協力中」が「ウリ」の意味をよく捉えた句になっています。もちろんこの「ウリ」の中に作者も入っています。