先日、浅草で発見しました。分別収集は実はソウルの方が厳密です。日韓中英という順番がちょっとめずらしいかも。타다には「燃える」以外に「乗る」という意味がありますね。
【浅草で見つけました】
ハングル学習者1千万人へ!?
第8回 題目:発音( 발음:パルム)
今回は「 発音( パルム)」です。なかなか句を作るのが難しかったようです。
口に出し パルム ヨンスプ(練習)パルムパルム (NO1)
語学の基本は反復練習にあります。声に出して「ヨンスプ(練習)」することは特に大切です。この句には意欲的な学習態度がよく現われています。
この句のように、発音練習を何度も繰り返しましょう。そうすれば、正しく、分かり易い発音
ができるようになります。
日韓のパルムは似てたり違ったり(NO34)
発音がよく似ているものがたくさんあります。とくに漢字語の場合には音を聞くだけで、すぐに分かるものも少なくありません。
例えば「都市」「準備」「温度」「計算」などはすぐに聞き取れます。一方、易しいようでなかなかうまく伝わらない語もあります。
「紅茶」のことを「홍차:ホンチャ」といいます。カタカナで書く「ホンチャ」にあたるものをハングルで書いてみると何種類もあります。
私も習い始めた頃、正しいと思って発音してもキョトンとされたことがよくあります。この句はこのような経験をしたことがあるのでしょう。
ハングルはパルムがカギを握ります(NO38)
韓国語には激音や濃音、パッチムなど、日本語の発音にはない音がたくさんあり、なかなかネイティブのように発音することができません。しかし、ひとつコツが分かってくると、だんだん他の音も出来るようになってきます。
10年ほど前に「ハングルは発音が命」というキーワードでテレビのハングル講座をしていたのを思い出します。
暑い日が続いていますが、苦手な発音を克服する夏としましょう。
第7回 題目:子音( 자음:チャウム)
文字を見る チャウムの形 口動かす (NO5)
ハングルを覚えはじめた頃は、子音を見て、ああこの音だと確認して口を動かしてみます。いつの間にか、子音の形からすぐ音がでるようになるのですが、初めはなかなかそううまくはいきません。
「文字を見る」、そしてやや間があって、「口を動かす」ところが、ハングルを習いたての頃、練習している姿が楽しく描写されている句です。
音強く チャウムに棒を 足しましょう(NO41)
息を強く出して発音するものを激音と呼んでいます。これらは基本になるハングルに棒を一本付け加えたり、点を加えたりします。
例えば、「가:カ」の激音の「카」、「다:タ」の激音の「타」は棒を加え、「자:チャ」の激音の「차」は点を加えます。このようなハングルの基本的な作り方を詠った句です。
類句に、「子音には 一画足して 進化する(NO30)」のように激音表記を進化と捉えた句もありました。
生まれはね カクカクシカジカ 口の中(NO43)
子音の形が発声器官を象ったものであることはハングルがどのように作られたかという説明に明確に書かれています。
「カクカクシカジカ」という表現がハングルの角ばった子音の姿を連想させながら、かつ、それなりのしっかりした理由がある文字であることを詠っている句だと理解しました。
この句よりももっとストレートに「チャウムは発生器官の形だよ(NO31)」と一気に子音の秘密を解き明かしたものがありました。
こんな句も
子音には 五つの種類の 音がある(NO36)
子音を五行の「木、火、土、金、水」の5つに分けることは名付けの時に必要なものですから、知っておくべき基本知識といえましょう。子音は、現在濃音を除き、14種類ありますが、これらは5つに分けられます。
『訓民正音解例』によるものと、伝統的なものとでは、一部異なるところがありますが、「 木、火、土、金、水 」の5つに分ける点では同じです。この歌は、子音が五行に対応していることを詠っています。
第6回 題目:ハングル(한글)
マルと棒 落書きしてたら ハングルに(NO1)
なんとなくマルを書いて、これに棒を付けてみると、ハングルのようになったという句ですが、ハングルを
習っていなければこの句は生まれていません。「ハングルに」の中にハングルを習った証拠が見て取れます。
「何気なく丸を描いていたら恋人の顔になった」といった意味の歌を思い出しました。タイトルは「얼굴:オルグル(顔)」です。(심봉석 作詞. 신귀복 作曲)次のサイトで歌を聞くことができます。
http://blog.daum.net/jirihada/4643
この歌も恋人がいることの証拠でしょう。中学校の生物の先生が作詞を、同じ中学校の音楽の先生が作曲をした
そうです。じつはソウルではかつて麻浦に住んでいたことがあり、近くのこの学校にも行ったことがあります。
ハングル文字 国境越える 天地人(NO46)
ハングルの母音は天地人を表しています。縦棒が人、横棒が地、短い棒は元来小さい丸のような点で表され
ていて、これが太陽、つまり天を表します。このハングル文字が今では国境を越えて世界に広がっています。
インドネシアのある民族が文字表記にハングルを用いているという話は有名です。日本でも電車などの駅で
ハングル表記がみられるようになりました。
ハングルには天地人、陰陽五行などの思想が盛り込まれています。天地人を詠ったものに次のような句がありました。
ハングルを学べば見える天地人(NO4)
天地人 ハングル文字の奥深さ(NO8)
ハングルの母音が示す天地人(NO29、31)
天地人 偉大な世界のハングルだ(NO30)
ハングル文字 初めの一歩はアヤオ体操(NO16)
ハングルの初めはなんと言っても母音と子音を覚えることです。母音を覚えるアヤオ体操を考案してからす
でに15年以上経過し、この間、テレビ、ラジオの他に、授業や講演会などで普及に努めてきました。初めの一
歩をアヤオ体操でスタートした学習者もずいぶん多いと思います。
類句に以下のような句がありました。
ハングルをアヤオ体操で覚えよう(NO36)
ハングルを歌って覚えるアヤオ体操(NO24)
ハングルは歌って覚えるアヤオヨオー(NO42)
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写真:『訓民正音解例』ハングルの母音を説明した部分
右ページの最後の3文字に「天地人」が見えます。
母音の形は天地人から象ったとし、これは陰陽の「三才」(左のページ1行目)つまり天地人の道を備えていると
書かれています。